電動ゲッター1

電動ゲッター1


マジンガーZは1973年秋ころから実写ヒーローと入れ替わるようにしてブームとなりました。
それを受けて翌74年春に同じダイナミック-東映動画ラインの「ゲッターロボ」がスタートします。



画像は当時品で一部破損のあるゲッター1と再版品を仮組みした状態のゲッター2、ゲッター3。
これらはマジンガーZに続いてバンダイ模型が開発した電動のキャラクターロボットプラモデルです。


当時の子供が組み立てたと思われるゲッター1。


腕の形状などは設定デザインに近づいていますが、ギミックの制約を受けたスタイルはマジンガーZと大差ない印象です。


イーグル号の合体による起動やパンチ発射ギミックも基本的にマジンガーと同じ。


四角い足は文字通り「電池ボックス」そのものです。


マジンガーでは壊れやすかったパンチ発射スイッチは板状のパーツをスライドさせる方式に改良されています。


この部分は後期生産分からはバネを上腕部に移し、凸部付きのパンチを押し込むかたちに変更されました。より単純なこの構造はグレートマジンガーにも継承されます。


画像の個体は成型色をいかして最低限の塗装のみ加えてありますが、1970年代の子供にとって「プラモデルをちゃんと完成させる」ことはこのような状態を意味していました。
当時の多くの子供はプラモデルを入手するだけでもたいへんで、キャラクターに応じて塗料を買い揃えるなど夢のまた夢。合わせ目消しやエアブラシ塗装など考えもつかないという時代でした。

画像のような部分塗装にしても初心者用の入門セット(10色程度の小瓶塗料と筆・薄め液・塗料皿のセット。レベルカラー版とマルサンプラカラー版があった)を使うのがせいぜいだったと思います。



ゲッター2はスマートなスタイルの再現に意欲的に取り組んでいますが、内蔵ギミックの制約は如何ともし難く、残念ながら中途半端な形状にとどまっています。


基本構造はゲッター1と同じ。パワーアーム・ドリルアームは着脱可能でオリジナルのミサイル発射装置に換装できます。この機構には変身サイボーグ1号の影響が感じられます。


ゲッター3はデザイン的にギミックの制約が最も少ない筈ですが、ベアー号の分離にこだわったことと不自然に細いキャタピラのため、いまひとつちぐはぐな印象になっています。


ベアー号上面に四角いモールドが無いのは残念。ジャガー号機首にはミサイル発射装置がありますが画像では組んでありません。



こちらは初版のゲッター2。印象的な濃い水色の成型色が再版では再現されなかったのは残念でした。


ゲッターロボの放送開始は74年4月ですが同じころテレビマガジン(講談社)では「マジンガーズクラブ」というマジンガーZファンクラブがスタートしており、グレートマジンガー頭部が図案化されたトレードマークが3月には公開されています。


グレートの初登場は同年7月の東映まんがまつり、テレビシリーズの放送開始は同年9月ですがデザイン自体はこうしたスケジュールよりかなり早い時点で完成していたことがわかります。おそらくプラモデルの開発も通常より早くスタートしていたと思われ、ゲッターとかなり近接していたのではないでしょうか。

もともとグレートの登場は「マジンガーZ商品はひと通り売りつくしたから次の商売のためにキャラクターを一新してほしい」という玩具会社の要請によるものだったそうです。
同様にゲッターロボの企画にも「マジンガーZがこんなに売れるなら、ロボットを3体にすれば3倍儲かるだろう」という思惑があったそうです。

マジンガーやゲッターはスーパーロボットの元祖とされていますが、このころすでにスポンサー側の企画への介入が始まっていたことは留意しておきたい点です。
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[ 2010/03/09 03:47 ] ジョイントモデル以前 | TB(0) | CM(0)

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