《再掲》ブルマァクミニミニ怪獣2


2016年6月26日投稿の再掲載です。




ブルマァクミニミニ怪獣2




ブルマァクが1971年から発売した5cmほどのウルトラミニミニ怪獣シリーズについて、前回の続きです。




販売形態が多様なので便宜的に六つのタイプに大別してみました。

Aタイプ……ブルマァク無塗装
Bタイプ……ブルマァク塗装済み
Cタイプ……ブルマァク消しゴム
Dタイプ……丸越?消しゴム
Eタイプ……セアーズ磁石版
Fタイプ……詳細不明

上記6タイプのうち、今回はC~Fタイプについて取り上げます。




Cタイプ



1975年にミニミニ怪獣をいわゆる「消しゴム」の材質で成型し、主に駄菓子屋や文具店などのルートで流通したと思われるタイプ。
刻印などに変更はなく、同時期にミラーマン怪獣や東宝怪獣も同様に消しゴム化されています。



単体で袋入り、紙ヘッダー付きの仕様です。


本体成型色は画像の5色以外にも存在する可能性があります。


ヘッダーは2種類確認していますが、どのように使い分けられていたのかは不明です。
記載されたSTナンバーはどちらも同じで1975年発売を示しています。


写真ヘッダーには50と書かれているので価格は50円だったと思われます。
なお、A・Bタイプで確認された24種類のすべてが消しゴムになっているかどうかは未確認です。




Dタイプ



ブルマァク倒産後の1978年に丸越?から発売されたもので、Cタイプと同じ消しゴム人形です。
袋入り、ガチャガチャ、バラ売りなどさまざまな形態で流通していたようです。
画像の6色に茶色を加えた7色が確認されています。


これが茶色の現物です。
ブルマァクで作られた24種類すべてが存在するのかどうかはわかりません。



本体背中の刻印はブルマァクの社名が消され、新たに怪獣名が入れられているのでCタイプと区別できます。
ただし怪獣名の刻印が無いもの(モグネズンなど)もあり、社名の刻印はありません。


また、本来プラ成型のために作られた金型でそのままゴム成型を行っているため、成型品を型からはずす突き出しピンが本体を深くえぐってしまっている部分が見受けられます。
画像はキングジョー脚部の突き出しピンの跡、向かって左がBタイプ、右がDタイプです。



当ブログではDタイプは画像のような2体セットの袋入りを確認しています。
同梱された小サイズの消しゴムは、怪獣にはポピーの、ヒーローには(P)の刻印があります。
この消しゴムを発売したのはポピーなのでしょうか?


ヘッダーには会社名表記はありませんがやはり(P)マークがあり、イラストはポピーのキングザウルスシリーズと同じものです。
同梱のミニカタログにも社名表記はないもののキングザウルスシリーズの写真が使用されています。


2体セットが40個入った大箱がこちら、やはり会社名表記は無く(P)マークのみです。
デザインや使用されている写真はキングザウルスウルトラマンの台紙に酷似しています。


箱側面にはNO.50  40個入と表記され、価格は50円だったようです。


この時期の(P)マークは、ポピーによる販売権の許諾を意味しているようです。
これは本来ならポピーが販売権を持つ範囲の商品であっても、流通や価格などの条件がポピーとバッティングしない場合には他社に限定的な販売権を許諾するというような意味合いだと思われます。

この怪獣消しゴムの場合には、玩具店流通のセット売り商品(怪獣カセットや怪獣コレクション112など)はポピーが自社展開するが、駄菓子屋などでのバラ売りやガチャガチャなどの低価格品については他社に販売権を許諾し、商品自体の供給も行っていたものと考えられます。
画像の2体セット同梱の小サイズがポピー製であることやデザイン素材がポピー製品と共通しているのはこうした連携事情によるものと想像されます。

では、ポピーから許諾を受けてこの怪獣消しゴムを販売していたのはどんな会社なのでしょうか?
一般的にはそれは「丸越」とされているようですが、この商品についてはこれ以上の手がかりはないので判断しかねる状態です。
この2体セットが丸越製とわかる論拠をご存知の方はご教示いただけたらと思います。




Eタイプ


セアーズという会社から発売された、磁力を帯びた素材で成型されたタイプ。
元ブルマァク経営陣の一人だったいしづき三郎氏が企画した製品です。

背中の刻印はDタイプと同じになっており、1979~80年ころ以降の発売のようです。
「磁力戦」の名称でセット売り、袋入り、ガチャガチャなどさまざまな形態で販売されており、同シリーズには画像向かって右のウルトラマンのようにブルマァク型以外のものも存在しています。


セット売りの一例、ウルトラマン磁力戦DXセット。
他にもより豪華なケース型の「ウルトラマン怪獣軍団36磁力戦」など、さまざまなセットがあるようです。


素材の特性か、角などの細部は欠けやすいようです。
塗装色はメタリックの赤・青・黄・緑・銀の5色。
ブルマァク流用怪獣は14種類を確認していますが、全24種が存在するのかはわかりません。




Fタイプ


消しゴムではなく、艶のある通常のゴム素材で成型されているタイプ。
背中の刻印はD・Eタイプと同じなので、それらと同時期かそれ以降の流通と思われます。
画像はレオ関連だけですがカネゴンやバルタンも存在しており、他に赤の成型色も確認されています。

ガチャガチャなどで販売されていたようにも思えますが、詳細不明です。
販売状況などをご存知の方はご教示いただけたらと思います。




以上のように、ミニミニ怪獣はブルマァク時代もその倒産後もたいへん多様な形態で流通しており、全容の把握はなかなか困難なようです。




個人的には、71年の発売当初に初めて手にした時に、小サイズにもかかわらず非常に丁寧で質の高い造形であることが印象的でした。
カネゴンやバルタン星人などは、全体のバランスはソフト人形にならった玩具的なものですが彫刻自体はきわめてシャープで丁寧な造形です。
マット隊員は当時のスケールモデルにも引けを取らないリアルさだし、グドンやサドラーのかっこよさも格別なものと感じます。

ミニミニ怪獣の初期ラインナップは、同時期のポピーやタカトクなどの競合品とは一線を画す完成度でした。
また、美研のスケールモデル怪獣のようなリアルさの追求ではなく、オモチャとしての品の良さを守った範囲で高い完成度を目指している姿勢が好ましく思えます。

こうした方向性は、1978年以後の多くの怪獣消しゴムやHGシリーズ以降のリアル指向とは異なるもので、ブルマァク独自の魅力だったと思います。




参考

ブルマァクがウルトラと同時期に展開していた他作品のミニミニ怪獣も挙げておきます。


ミラーマンシリーズ、1971年末~72年の発売と思われます。塗装済みのBタイプは確認されていません。
ダークロン、マルチ、キティファイヤーは完成度の高さが驚異的です。



東宝怪獣シリーズ、1974~75年の発売と思われます。
中央の青いゴジラはAタイプ、モゲラはBタイプ、その他はCタイプの消しゴムです。





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[ 2019/11/20 00:01 ] チープトイ | TB(-) | CM(0)

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