HJメカニクス02感想




発売中の雑誌HJメカニクス02(ホビージャパン)でジョイントモデルが取り上げられています。

「なつかし模型ハンター」という連載企画で、カラー4ページにわたってジョイントモデル全10種の紹介、ハトメからボールジョイントへの変化など基礎情報がまとめられています。
また関連プラモとしてモデルボーグ3種、DXモデルとジョイントパズルの一部も掲載され、パズルモにも軽く言及されています。

当ブログを始めたのは「ジョイントモデルをきちんと紹介した出版物が無い」状況への不満が動機でしたが、10年を経てこうした事例が現れたのはよかったです(^^




とはいえ肝心の記事内容は、率直に言っていまひとつです…

商品写真は基本的に箱の正面画像だけなので、検索で容易に見られるものを並べてみてもほとんど意味が感じられません。
個々のジョイントモデルについてはちょっとした解説がありますが、当ブログのジョイントモデル関連ページをお読みの方には目新しい情報はほぼ皆無です。

ボールジョイントへの変更は「画期的な可動範囲の拡大」こそがポイントなのに、妙に「ゆるみの防止」を強調しているあたりはどうもズレている印象です。

ジョイントモデル誕生に至る状況の流れに触れているのはいいのですが、モデルボーグがバンダイ模型初めての「関節可動ロボットプラモ」であるというポイントをスルーしているのは気になります。
モデルボーグでの試行がジョイントモデルにつながっていくのだから、この点に触れていないのはいかにも不十分です。
そもそもモデルボーグとDXモデルを「塗装済プラモ」とひとくくりに解説しているので、モデルボーグが内部再現モデルであることすら読者に伝わりません。
追記:モデルボーグ・グレートの説明・画像をよく見ればなんとなく内部再現モデルであることは想像できますが、辛うじてわかる程度です。

記事の担当者はかつてガンプラジェネレーション(講談社1999)で、クローバーの合金ガンダムについてでたらめな誤情報を書いていた人物です。
ジョイントモデルの記事にはデタラメを書かれなかっただけでも御の字、と考えるべきでしょうか。
まさかとは思いますが、プロなのに関係者取材や資料発掘をせず、素人の当ブログを読んで得た情報をテキトーに再構成しただけ、とかではない……ですよね?(^^;


なお、組み済み品としては再版のライディーンとコンバトラーVの彩色完成品が掲載されており、これらはバンダイ内部で保存されていたもののようです。
コンバトラー頭部のVマークなどの特徴から、再版箱に完成見本として掲載されていた個体と思われるのですが、後年に一部再塗装されたようで色調が変わってしまっているのが残念です…




HJメカニクス02にはもうひとつ、見逃せない記事があります。
個人的にはこちらが本命です。



今年公開された劇場映画をメインとしたマジンガー特集で、かつてのバンダイ模型プラモデルが紹介されています。
カラー6ページにわたって、バンダイに保存されていた完成見本の特写です!
電動マジンガーはもちろん、ゼンマイマジンガー、ホバーパイルダー、電動グレート、ブレーンコンドル、マスコットグレートが掲載されています。
かなり大きな写真もあって、当時の塗装の粗っぽさやランナーから切り離した痕跡、うっすら積もったホコリまで確認できます(^^
上の画像はあえて小さくしていますので、ぜひ現物をご確認下さい。


これらは当時のカタログや広告でおなじみの印象ですが、今回掲載されたものとは別個体の場合もあるようで、このあたりはいずれ詳しく取り上げるかもしれません。




他には、ガンダムF91特集の関係者インタビューが興味深いです。
最初のHGガンダムが発売されたころ、なぜ他の商品にもシステムインジェクションが爆発的に広まっていかないのかと疑問でしたが、そのあたりの周辺事情が語られています。


それにしても、オールカラーで紙質もよさそうではあるものの、中綴じで100ページちょっとの雑誌が1500円超というのは書店でビックリしました。
広告が一切載っていないことも価格に影響しているのでしょうが、半値程度が適正だろうと感じてしまうのは出版不況についての認識が甘いのでしょうか…(^^;


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[ 2018/11/12 01:09 ] ジョイントモデル | TB(0) | CM(5)

No title

ワタシも時々(しばしば?)感じる事ですが、
「雑誌記事を書いてる人って自分が正に今扱っているネタに関してあんまり真剣に考えてないんじゃないか?」と…
自分の文章が印刷物として世に出れば、それを信じる人は居るわけだし、場合によっては「歴史」そのものの改竄にもなる訳ですが…
せめて出来る範囲での裏取りなりすべきだと思うんですが、

「コレ、ネットやら既出版物からの単なる孫引きの継ぎ合せだよね」って記事を見かける事も多い気がします…

似たような事ですが、昔の作品のメカなどの新規製品に自分が以前作ったプラモに加えたデザインアレンジと同じ意匠が入ってる事がたまに有って、
「考える事は皆同じなのか、単にパクられたのか?」とモヤる事もありますねw
[ 2018/11/12 07:22 ] [ 編集 ]

No title

マジンガーZが載ってると聞いて、本屋で確認したんですが、値段みて、即買いはしませんでした。流石に、高いかなと。。。(^^;)
ジョイントシリーズも紹介されているのは素晴らしかったんですけど、もう少し、攻めて欲しかったなと。


マジンガーZ箱の色あせなんですけど、あれって、ミュージアムで、ずっと飾られていたんで色あせちゃってるとかの悲惨な事なんでしょうか? 静岡で飾られてた他の箱の色あせも気になったので、その辺りの対策をしてない可能性があるのかもと心配してます。
[ 2018/11/12 15:09 ] [ 編集 ]

No title

> へてかるぴさん
出版でも「怪獣」とか「オモチャ」に関わるジャンルは、構造的に健全化は望めないのだろうと感じています。
真っ当な実力のある編集者・ライターは社会的な意義の深い分野を志向するでしょうし、マニアックで深い知識が必要なこうしたジャンルに関わるメリットがありません。

マニアが嵩じてプロになった人たちは「同じサークル出身者でオイシイ思いを独占しよう」というような幼稚な仲間意識があるようで、人間性に問題のある人もいるようです。

マニアとしてのバックボーンを持たない、元新聞記者のライターさんが某作品12話について取材を始めたら、制作会社と一体化した御用ライターたちの壁に阻まれたという事実もあります。

また某仮面作品のプロデューサー氏は、編集協力名目で貸した資料をそのまま盗まれてしまったそうで、晩年まで「怒らないから返してほしい」と訴えておられました。

ジャンルを取り巻く社会状況の変化や世代交代を待つしか、健全化の希望は持てないのではないかと考えてしまいます…
[ 2018/11/12 17:50 ] [ 編集 ]

No title

> ueda daiさん
自分は電動マジンガーの写真目当てで仕方なく購入しましたが、いくらなんでも
高すぎですよね(^^;

静岡での展示状況はまったく知らないのですが、掲載されたジョイントライディーンにも色褪せっぽい部分があるのが気になります。
プラカラーすら変色するような環境だったとしたら、相当劣悪でしょうね。

多くの会社は自社の生産物の文化的な意義など考えてこなかったでしょうが、バンダイほどの大企業なら本腰を入れてほしいですね。
[ 2018/11/12 18:10 ] [ 編集 ]

No title

>××様
仕事なのだから、ほとんどの人は真面目に取り組んでいるものと思います。
悪魔くん・河童の三平妖怪大作戦完全ファイル(青林堂2002)でこのことに触れられていますので、未見ならご一読をおすすめします。
[ 2018/11/18 23:10 ] [ 編集 ]

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