仮面ライダー2号 幻の撮影会


仮面ライダー2号 幻の撮影会



画像はエルムが1974年に発売した「仮面ライダー大百科」。
旧1号・旧2号の写真が載っているかな?と思って数年前に入手してみたところ……



2号と怪人軍団が絡む、見たことのない写真が掲載されていました!
この組み合わせは前回整理したどの撮影会にも該当しないもので、まったくの初見です。
この写真は一体いつ撮影されたものなのでしょうか?



手がかりを求めて、翌1975年発売の第2集を見てみると…


こちらには謎の写真のバリエーションと思われるものが掲載されています。
撮影地はスタジオ裏手の空き地のようで、朝日ソノラマが新1号時期に特写を行ったのと同じ場所のようです。


さらに第2集には2号の空中アクション写真も掲載されており、マスクの形状などから謎の写真と同時に撮影されているように見えます。
これらはどういう素性の写真なのか…?



エルムが1972年8月に発売した手帳タイプの「変身!!うたの大行進」を見てみると……






謎の写真や空中写真のバリエーションが見つかりました。


ただし「うたの大行進」は既に主役が新1号になっている時期の発売で、当然新1号も掲載されています。


そして新1号と怪人が絡んだ写真を見ると、やはり同じ空き地で撮影されているようです。


同書掲載の新1号と旧2号をよく見ると、マスク形状がよく似ていることに気づきます。
同じマスクを兼用しているように思えるのです。
これはどういうことなのか…?




以上のような状況を踏まえると、気になるのはエルムが1972年5月ころ行ったという独自の撮影会です。
講談社オフィシャルファイルマガジン仮面ライダーVol,2(2004)によれば、その撮影会は第4クール登場怪人が中心だったそうで、謎の写真に写っているトドギラー、ナメクジラ、カメストーン、カビビンガはまさに該当しています。



エルム独自の撮影会の写真で構成されているのが、72年6月発売の「仮面ライダー新怪人きりぬき画報」です。
表紙・裏表紙ともに新1号が掲載されているので、旧2号時期の怪人が多く掲載されているとは気づかず、未入手のままでした。
他では見られない独自の特写で構成されているためかマニア人気は高いようで、気になってはいたもののなかなか入手機会に恵まれずにいました。



ようやく入手してみると、やはり旧2号も掲載されています。
「うたの大行進」などの掲載例はこの時のバリエーションのようです。


ただし怪人との絡み写真があるのは新1号だけで、旧2号は単体写真の掲載のみです。
撮影場所はやはりスタジオ裏手の空き地と思われます。


登場怪人はナメクジラ・トドギラー・ハエ男・カメストーン・イソギンチャック・カビビンガ・プラノドン・ギルガラス・クラゲダール・地獄サンダー・ザンジオー・ドクモンド・カブトロング・ナマズギラーの14体。


ナマズギラーの時点で新1号時期の怪人はすでに11体も登場しているのに、旧2号時期の怪人が大半を占めるというのは不思議な構成です。
最新怪人たちはアトラクションなどに駆りだされていたのでしょうか。
地獄サンダーはオレンジだった腹部が黒くなってしまい、クラゲダールは顔面の透明部分が破損しているようです。



新1号と旧2号を比べて見ると、マスクとベルトは共用しているように見えます。
仮に共用が事実で旧2号もこの撮影会時に特写されたものだとすると、怪人と旧2号の絡み写真も撮影されていた可能性が考えられます。
使用機会の無いままだったそうした絡み写真が、後年の「仮面ライダー大百科」で初めて使用されたということであれば、つじつまは合います。

新1号が主役の時期に旧2号をあらたに特写するというのは不自然な気がしますが、撮影会の実施が5月とすれば、旧2号は放送上は「ついこの間まで主役だったキャラクター」だし、いずれダブルライダーとしての再登場もあると考えられていたのかもしれません。
再登場時にグラブとブーツが赤くなるなどとは、この時点では誰も考えていませんでした。

もしも、この撮影会で「新1号と旧2号のダブルライダー」が特写されていれば、それはファンにとって夢の共演になっていたはずです。
実際にはライダーのコスチュームは前述の通り一部を共用していたようだし、仮にそれぞれにコスチュームが用意されていたとしても、そんな「オイシイ写真」は講談社や秋田書店を差しおいてエルムには撮影許可が下りなかっただろうと思いますが…






以上の通り、当ブログではこの謎の写真は72年5月ころ、新1号が主役になってからのエルム単独撮影会で特写されたものと想像しています。
真相をご存知の方や情報をお持ちの方はお知らせいただけると幸いです。


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[ 2017/09/17 18:09 ] 暫定 | TB(0) | CM(2)

No title

閲覧は何度もしていたんですが書き込みは初めてです

「幻の撮影会」興味深いですね。
ザンジオーが居る事から遅ればせながら映画第一作の書籍でも企画していたんでしょうかね?
そこで旧1号&旧2号をお願いしたら新1号&旧2号が来ちゃったとかなら面白いんですが。

黒マスク新1号みたいに衣装不徹底はアトラク用で散見されますね。
講談社だったか新1号なのに手足が緑なのもあったかなあ?
こう言う部分が後年の新2号の外見が不安定な事に繋がるのかなと思ったりしました。
[ 2017/09/21 12:27 ] [ 編集 ]

No title

はじめまして(^^

エルムのねらいはわからないですが、現場に派遣されたカメラマンが事情をあまり把握していなかったのかな~という気もします。
エルムとしては新しい主役の新1号の素材がたくさん欲しかったのに、そのあたりを理解していないカメラマンが2号の単体や空中アクションをはりきって撮影しまくった、という可能性もありそうな…

手足が緑の新1号は講談社の空中アクション写真がありますね。
あれもどういう経緯があったのか、謎です。
[ 2017/09/21 22:27 ] [ 編集 ]

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