歩行ガンダム クローバー

歩行ガンダム クローバー



ガンダム放送当時、メインスポンサーのクローバーから発売されたゼンマイ動力歩行ガンダム
画像の現物はジャンク品です。



Vアンテナは欠損していたので旧キット1/60ガンダムのパーツから自作しています。
足首カバー部分も適当な自作品です。



1979年のトイジャーナルに掲載されたクローバーの広報写真より。




本来はシールドとバズーカが付属、価格は1800円でした。



腰の右側に露出したゼンマイを巻いて歩行します。


背中のスイッチはゼンマイ動力を一時的に止めるもののようです。



1970年代後半当時にはブリキ製のゼンマイ歩行ロボットはポピー、ブルマァク、タカラなど各社が展開していました。画像のボルテスVは怪獣・ヒーローお宝鑑定カタログ1988版(朝日ソノラマ)より。
これらは多くの場合、新作パーツはソフトビニール製の頭部のみで、ありもののボディの印刷換えが基本仕様になっています。
同時期の合金玩具が次々に新たなギミックを開発していたのに対して開き直ったかのような商品内容ですが、歩行ギミック内蔵によるプロポーションの制約がある以上、有効な改善策は考えにくかったのかもしれません。



歩行ガンダムも同じギミックを内蔵していますが、商品仕様は大きく異なっています。
一見ブリキロボット然とした印象ですが、金属の使用は胴体表面と脚部前面のみで、他はすべてプラ成型です。


脚の後部はガンダム独特のふくらはぎ形状を再現するためにプラ製になっているようです。
腕やボディも、それなりにガンダム(大河原稿)のディテールをなぞったものになっています。
こうした形状へのこだわりは、他のキャラクターブリキロボットには見られません。



クローバーのガンダム玩具はタカラ系のタカラ工業が製造していました。
タカラの歩行鋼鉄ジーグ(画像は怪獣・ヒーローお宝~より)は、ボディ部分をブルマァク製ブリキロボットと共有しています。
順当に考えれば、歩行ガンダムもジーグのような仕様で商品化されそうに思えますが、なぜボディの新作と形状再現にこだわったのでしょうか。
ブルマァクは1977年末に倒産しているので、その影響でありもののボディが使えなくなったとかでしょうか?



ギミック内蔵の制約がある以上、多少ディテールを変えてもシルエットに大きな変化はないのだから、ボディ新作というクローバーのこだわりはあまり効果を上げられなかったようです。

いずれにせよ、歩行ガンダムは放送当時のファンにはまったく訴求しない存在でした。
価格も1800円と当時の玩具としては安くはないので、売れ行きがよかったとは思えません。
劇場版公開時には再版されなかったと記憶しています。




クローバーのガンダム玩具は本編映像とのつながりの薄い、特徴のはっきりしないものが多く、それが売れ行き不振のひとつの要因ではないかと当ブログでは考えています。
歩行ガンダムもまた、どうにも狙いどころがはっきりしないという当時のクローバーの姿勢があらわれた玩具のように思えます。

クローバーはガンダム以前のザンボット3、ダイターン3ではゼンマイ動力の三輪車にロボットのソフト人形を乗せた玩具を発売しており、ガンダム後のトライダーG7やダイオージャも同様です。
これらはありものの三輪車を流用してロボットのみ新作したリスクの低い商品で、価格も歩行ガンダムよりかなり安かったと思われます。
なぜガンダムに限って歩行ガンダムのようなリスクの高い中途半端なものを発売したのか、理由はまったく不明です。




なお、現在では歩行ガンダムの美品・完品の入手は簡単ではないようです。

放送当時、修学旅行先の土産物屋で歩行ガンダムを見かけて、買おうかどうか迷ったことを憶えています。
「さすがに修学旅行中はまずいだろう、家に持ち帰った時に言い訳できないし…」と考えて自制しましたが、あの時買っておけばよかったです……(T T


スポンサーサイト



[ 2017/09/03 19:54 ] 合金・プラトイ | TB(0) | CM(13)

No title

ワタシもあんまり状態の良くないジャンクを一台持ってますので、興味深い記事です

やっぱりアンテナ・武器・シールドが欠品で、足の甲パーツは残ってますけどゼンマイがサビサビで、かなりの重メンテしないとダメみたいです…
装備品はクローバーの他製品と互換性…なんてないでしょうね~
[ 2017/09/04 06:25 ] [ 編集 ]

No title

わざわざ新規金型(しかもツブシが効かない)を作って、オールドファッションなゼンマイ人形・・・。
クローバーの人は、初期の企画書から書いてあった「機動歩兵」という言葉などから、ゼンマイ玩具をインスパイアされちゃったんですかね😁

(※昔記録全集だかに描いてた「歯車式ガンダム」もちょっと思い出しました)
[ 2017/09/04 07:57 ] [ 編集 ]

No title

出来が悪く当時見向きもされなかったモノが後で高価になるというのも皮肉ですね~。
ただ50代のワタシには今の超合金魂のような出来の良すぎる玩具は全く響かないんで当時モノのジャンク合金をたま~にいじってます。
[ 2017/09/04 10:10 ] [ 編集 ]

No title

ゼンマイ歩行するガンダムとザクが15~20年くらい前に食玩でありましたね。
[ 2017/09/04 12:42 ] [ 編集 ]

No title

ザンボット、トライダーのゼンマイ三輪車は見たことがありますが、ダイターンは未見です。
ダイオージャはクローバーではなくマークブランドでしたね。ビックダイXと同型の三輪車でした。
プラ製ボディのゼンマイ歩行玩具と言うとタケミのボスパルダーを思い出します。
マシ-ンブラスターはブルマァクが番組提供をしていましたが、あのウエストのくびれた型は使われていませんね。
[ 2017/09/04 17:09 ] [ 編集 ]

No title

>歩行ガンダムは放送当時のファンにはまったく訴求しない存在でした。
幼かった当時の私でも欲しくない商品(笑
これを買ってもらうなら、少しお金を足して「変形合体する合金トイを買って欲しい」と親にお願いします。

ポピーのロボ歩行トイは店頭で見掛けた際、
「こんな古臭くてつまらないモノ、誰が買うんだろう」と思ってました。
ソフビと違って、投げたりぶつけたり出来ませんし。
ああ、でも「ゼンマイ歩行ドラえもん」は別です。
[ 2017/09/04 19:12 ] [ 編集 ]

No title

> へてかるぴさん
他製品とのパーツ互換性はなさそうです。
シールドはブリキ製みたいだし、再現はたいへんそうですね。
アンテナも、本来は断面形状が三角ではなく台形で、かなり分厚い感じのようです(^^;
[ 2017/09/04 22:48 ] [ 編集 ]

No title

> ごんちゃっくさん
なるほど、機動歩兵!
それがきっかけというのはたしかにありそうですね~

でも歩兵=歩行玩具という発想もいかにも昭和30年代ぽいというか、宇宙を飛び回るスーパーロボットとはかけ離れてますね…
[ 2017/09/04 22:54 ] [ 編集 ]

No title

> K野さん
歩行ガンダムの場合、ブリキマニアとキャラクターマニア双方が重なるから難易度が上がるという面もありそうです。
タイガーマスクやマッハ号なんかも同じで、ふたつのジャンルのクロスオーバーになるとタイヘンなようですね。
[ 2017/09/04 23:00 ] [ 編集 ]

No title

> 紙粘土さん
食玩はたしか「歩行戦士」だったような…
当時買いました、まだ押入れに眠ってます(^^
[ 2017/09/04 23:02 ] [ 編集 ]

No title

> kr9*2*さん
タケミのボスパルダーはなかなかいい感じですね。
マークのダイオージャ玩具にはクローバーの三角マークも併記されていて、あれはポピーにおけるPマークみたいな意味なのかなと想像しています。
[ 2017/09/04 23:07 ] [ 編集 ]

No title

> メロウリンクさん
ブリキロボットは結局ダイデンジンが最後でしょうか?
あれだけ長く続いたのだから一定のニーズはあったのでしょうね~。
[ 2017/09/04 23:10 ] [ 編集 ]

No title

まさにこれこそ当時の子供にしちゃ、リアルコレジャナイロボだもんな・・・・・・・・
この手のデブスガンダムでも今じゃ諭吉数枚分と言うのも時の流れかいな。
[ 2019/01/08 19:55 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
https://pazulumo.blog.fc2.com/tb.php/296-66bf5bc9