マットカー ダイヤペット

マットカー ダイヤペット
 
 

画像はヨネザワ製のミニカーシリーズ「ダイヤペット」のマットカー(マットビハイクル)。
 
 

帰ってきたウルトラマン放送中の1971年12月に650円で発売。
日本で最初の本格的な合金キャラクター玩具とされています。
 
 

マットビハイクルはもともとマツダ・コスモスポーツを無改造で使用した劇中車だったので、ダイヤペットの既存製品にマーキングを施すだけでリアルなキャラクターミニカーになっています。
 
 

車名の刻印はMAZDA COSMO SPORTのまま。金型などにはまったく手を加えていません。
 
 

コスモスポーツのデザインには1960年代後半~70年前後に特有の、新幹線・ジャンボジェット・大阪万博などにも通じる独特なかっこよさが感じられるように思います。
 
おそらく当時の市販車としてはかなり異質で、だからこそ劇中でもスーパーカーとして違和感なく受け入れられたのではないでしょうか。
後年のスーパーカーたちと並べてもまったく遜色ありません。
(カウンタックはサクラ製、ポルシェはダイヤペット、童夢-零はカドー製)
 
 

ドア・ボンネットは開閉します。スケールは合わないものの、ブルマァクミニミニ怪獣シリーズのマット隊員を横に立たせてみるといい感じです。
 
マットカーの好評を受けてダイヤペットにはキャラクター車が続々と登場しましたが、大半は既存車にヒーローの絵のシールを貼り付けた程度のもので、本編とは無関係な玩具でした。
「流星人間ゾーン」のマイティライナーだけはミニソフト人形とセットの本格的なキャラクター玩具になっていましたが、これは唯一の例外だったようです。
 
 

既存の出来のいい一般玩具を流用してリアルなキャラクター玩具を作るという構図は、同時期にタカラがGIジョーを使って「正義の味方」シリーズ(のちに変身サイボーグ)を発売したケースと同じです。
こうした事例は、見方を変えれば「当時のキャラクター玩具の水準は一般玩具よりも劣っていた」ことを示しているとも受け取れます。
 
70年代に少年期を過ごした我々には「キャラクター玩具こそオモチャの花形」という認識がありますが、60年代末~70年前後の玩具業界の様相はそうではなかったようです。
 
マットカーより半年ほど遅れた1972年6月には、ポピーからポピニカ・サイクロン号(当時はミニミニ名義)が発売されています。
サイクロンも開発当初は他社のバイク製品のパーツを供給してもらおうと模索したものの実現せず、結果として自社でイチから金型を起こすことになったそうです。
このサイクロンのヒットがポピニカシリーズを生み、さらには超合金の誕生につながります。
 
ポピーが70年代のキャラクター玩具の覇者になることは、この時点で決まっていたのかもしれません。
 
 

 
 
 

 
こちらは1975年ころのポピニカ・超合金のカタログより。絶版品の多くが「限定商品」と銘打った上で掲載されています。
絶版商品まで動員してカタログ掲載品を増やしていることにはどのような目的があるのでしょうか。
 
これには、業界内で低く見られていたキャラクター玩具の位置付けをなんとか押し上げようとする努力の姿勢が表れているように思えます。
 
このことについてはいずれ「一般玩具VSキャラクター玩具」というような視点で書いてみたいと考えています。
 
 
 
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[ 2015/05/02 00:53 ] 合金・プラトイ | TB(0) | CM(2)

No title

今回も素敵な写真の数々です…‼
スーパーカーやミニ人形、サイボーグとの絡みはたまらんですね~☺

「限定商品」ですが、自分は当時は 店頭に売れ残ってるから載せてる(当時は玩具は、まだ値下げして売り切ろうという感覚も薄かったですし)と思っていました。
それにしても、終了した番組のアイテムも含めて「ブランド価値」とする姿勢は、単なる流行商売と考えていた他社とは違っていたのかもですね。

※関係ないですが先日、アキバで美研のフィギュアを初めて見ました。歪んだブリスターの隙間からはみ出した尻尾に触れ、ゴムの感触に時代を感じた次第です。。
[ 2015/05/05 06:03 ] [ 編集 ]

No title

美研の未開封品に出会うとはうらやましいです~
限定商品云々については論拠の無い想像なのであいまいに書いたのですが、こちらの考えを見越したようなコメントにびっくりです(^^

ところでダイアポロンですが、「子供の進化の速さに制作者が付いていけていないのかも」という状況判断はなるほどと思いました。
子供はさっさとコンバトラー基準になってるのに制作者側はゲッター基準のままだったという……もっともゲッターGの終了とダイアポロン放送開始は同時期ですから、ゲッターの気分が残っているのは無理からぬことではあるのですが。

いずれにせよ、この時期のポピーとタカラの先鋭化が凄すぎるということでしょうね~
[ 2015/05/05 22:11 ] [ 編集 ]

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