ムサシとバイオス

ムサシバイオス
 
 

 
前回取り上げた「アウトサイダー・プラモデル・アート」では、『ミニ合体マシンはふたつの製品シリーズがひとつの金型に彫られていた』という事実が明らかになりました。
 
金型共有については当ブログでも以前から考えていました。
例えばマッハバロンとストロングザボーガーの胴体マシン頭部が見本写真では入れ替わっていること、バロン4号マシンにのみ青いパーツ、ザボーガー7号マシンにのみ黄色のパーツが使われていることなどは同じ金型で同時に成型されているためなのではないかと想像していたのです。
 
「アウトサイダー~」でのアオシマへの取材でそれが確認されたようです。
初期のミニ合体マシンは、以下のような組み合わせでふたつのキャラクターが同じ金型に彫刻されていたと思われます。
 
  マッハバロン+ストロングザボーガー
  アトランジャー(これのみ例外で単独金型、または2セット生産?)
  タイガーシャーク+鋼鉄ジーグ
  合体巨艦ヤマト+合体ロボットムサシ
 
この事実から、いろいろ興味深いことがわかってきます。
 
 

ミニ合体鋼鉄ジーグの発売時期について、アオシマプラモの世界(竹書房2001)では「アオシマニュースによれば1976年1月、事実なら3月の500円版より先になる」との未確認情報が書かれています。
同じ金型で生産されたタイガーシャークは76年1月発売が確定しているようなので、ジーグも1月の発売だったとほぼ断定できると思われます。
さらに、ジーグの版権契約が切れた後はタイガーシャークも生産できなかったことになります。
 
 

また、1979年にムサシはバイオスにリニューアルされましたが、バイオスには2種類の成型色が存在しています。
 

水色基調のムサシを濃いブルーに変更したのが本来のバイオスですが、なぜかムサシと同じ色で成型されたバイオスもあるのです。
箱などは同じバイオスのままなので、中のパーツを確認しないとどちらの色かはわかりません。
こんなことが起こった原因も金型共有でわかります。
 

1979年、合体巨艦ヤマトは成型色を変えて新鋭戦艦ブリザーダーにリニューアルされましたが、この際同時に生産されたのが濃いブルーのバイオスでした。
ところが数ヵ月後にブリザーダーは成型色をヤマトにもどして、新調した箱で合体巨艦ヤマトとして再版されています。同じ金型に彫られたバイオスのパーツも当然ムサシの成型色にもどっていますが、こちらはムサシの再版という扱いにならず、なぜかバイオスのまま販売されてしまったのです。
つまり濃いブルーのバイオスは初期生産分、水色は追加生産分ということになります。
 
ムサシ名義で再販すれば新製品としてあらたなユーザー獲得の可能性もあったかもしれないのに、なぜこのような措置がなされたのかは謎です。
単なるバイオスの増産ではすでに所有している子供は興味をもちませんし、初期生産時に4種を集め切れなかったユーザーが買い足そうとしても色が変わっているので組み合わせられません。
この追加生産はあまり効果的でなかったようで、現存する未組み立てバイオスにはムサシカラーが多い(と思われる)ことがそれを裏付けているようです。
 
個人的にも、ムサシとしての再版だったら当時喜んで購入していたと思います。
ムサシカラーのバイオスの存在は近年まで知りませんでした。
 

 

 
とはいえ、おかげでまがりなりにもムサシを揃えられたのはよかったです(^^
 
他にも、GOGO!合体のストロングザボーガーは銀色部分が白成型に変更されているから、マッハバロンにもベルトなどが白いバージョンが存在するはず、とかいろいろ考えてしまいます。
 
 
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[ 2015/02/22 21:34 ] 暫定 | TB(0) | CM(8)

No title

今回も面白い考察ですねぇ!
「ムサシカラーのバイオス」は、きっとアレですよ。バイオスの箱部材がたくさん余ってた(100円のロボ合体は売れ筋なので、リピートを見越して印刷部材を多目に刷っていた)からだったとか。。

アストロンとかドライガーとか、当時は何故か改名する彼らの名前に、馴染むことができませんでした。
ロボットマシーンZをあてがわれた、あきら君の気持ちです。。
[ 2015/02/23 00:15 ] [ 編集 ]

No title

部材余りが原因というのはありそうですね。

>アストロンとかドライガーとか馴染めない
私の場合は思い入れがあるのは合体カウンタックまでで、レッドホーク以降は興味の対象外でした。
ミクロマンに対しても同様で、どちらもこの時期にテイストが変わってしまったように感じています。
[ 2015/02/23 09:37 ] [ 編集 ]

No title

ムサシとバイオスについて、再販時に成形色を戻したにも関わらずバイオスのままだったのは、単にムサシという名前よりその時代のユーザーにあったネーミングと考えたからではないでしょうか。または、ムサシという名前が商標的に使えなかったとか…。確かにバラ買いで揃えたら色がチグハクなんてのは泣けますが、メーカーはそこまで考えないかと。

私は最初のマッハバロンから合体マシンを知ってますが、当時レッドホーク辺りから合体マシンを知ったユーザーの目にはどう写ったのか、気になるところではあります。
[ 2015/02/24 01:23 ] [ 編集 ]

No title

可能性はいろいろ考えられますが真相は永久に謎でしょうねー(^^
[ 2015/02/24 09:39 ] [ 編集 ]

No title

いつも楽しく拝見させて頂いております。
バイオスでもムサシカラーが手にはいればムサシが作れるんですね!
箱の中、要チェックですね(^^
[ 2015/02/25 11:46 ] [ 編集 ]

No title

後の展開を思うとレイガードとトライダーG7、シャイアードとイデオンも同じ型なんでしょうね。
今年出たマンガショップのロボダッチ(小沢さとる先生が100てんコミックに連載していたもの)の4色頁も見応えがあり、昭和50年代ものが注目されているのかと思いますね。
[ 2015/02/25 12:52 ] [ 編集 ]

No title

> kin*si*to*a様
現存しているのはバイオスカラーよりムサシカラーの方が多そうなので、ムサシファンとしてはありがたい状況です(^^
[ 2015/02/25 22:24 ] [ 編集 ]

No title

> kr9*2*様
基本的に初版時に番号が近接しているふたつで金型共有していますね。
これは成型色ですぐわかるので、現物写真を網羅した「アウトサイダー~」の功績です。
[ 2015/02/25 22:27 ] [ 編集 ]

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