ツーピースの意味

ツーピースの意味
 
 

 
画像はビリケン商会製リアルモデル・ウルトラマンエース。
第1話・2話のみで使用された初期スーツを再現しています。
 
 
 
 

このエースの特徴は股関節部でスーツが分割されたツーピース構造になっていることです。
 
 

こちらは小学館の小学一年生1972年5月号の巻頭口絵です。
NGとなったウルトラAのタイトルとともに完成間もない初期スーツの写真が掲載されています。
 
 

当時小学生だった自分は、脚の付け根で分割されたこのスーツを見て「本物がオモチャに合わせるなんて、ヘンなの」と思っていました。
 
 
 

股関節部に分割ラインが入るのは当時のブルマァクを初めとするソフト人形に共通の特徴でした。
画像向かって右はブルマァク450円サイズのウルトラマンエースです。
 

もちろん、撮影用スーツがソフト人形に合わせたというのは小学生の勝手な想像です。
ではツーピーススーツが制作された本当の理由は何だったのでしょうか。
 
 
 
 

おそらくそのきっかけは、エースより4ヶ月ほど先行して放送されていたミラーマンだったのではないかと想像しています。画像は変身サイボーグの変身セット。
 
ミラーマンはデザインにベルトが取り入れられていたので、そこから上下に分かれるツーピースタイプのスーツが使用されていました。
そのミラーマンスーツが現場での取り扱いや役者の負担軽減などの点で優れていたため、ウルトラヒーローにもツーピーススーツの採用が試みられたのではないでしょうか。
 
 
 
 

 
しかしエースのツーピーススーツは撮影時にホックがはずれるアクシデントなどがあったそうで早々に使用されなくなり、第3話からは従来のウルトラヒーローと同じワンピースタイプに変更されてしまいました。
その後もウルトラヒーローでは股関節で分割されるスーツは制作されていないので、このタイプのスーツには構造上の無理があったのではないかと思われます。
 
その後の円谷プロでは、ベルトがあるジャンボーグAなどはツーピーススーツ、そうでないウルトラヒーローやファイヤーマンなどはワンピーススーツ、という感じで明確に使い分けるようになったようです。
 
 
追記…エースよりわずかに早く同タイプのツーピーススーツを採用した例として、ナショナル掃除機のCMキャラクターがあります。
したがってミラーマン→隼→エースという流れでツーピーススーツが採用されたのかもしれません。
 
 
 
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[ 2012/12/02 01:08 ] ソフト人形 | TB(0) | CM(5)

No title

nice
[ 2012/12/02 02:55 ] [ 編集 ]

No title

ご訪問ありがとうございます。
[ 2012/12/03 14:13 ] [ 編集 ]

No title

なるほど。
[ 2012/12/05 00:26 ] [ 編集 ]

No title

「エース」は設定面でも数々の新機軸を積極的に取り入れた作品でしたが、実際の撮影作業においても果断に改革をやっていた、という事ですよねぇ。まずはトライして上手く行かなかったらやめる、という現場は、実際の所活気に溢れていたのかもです。
南の退場が象徴的に作品の迷走のごとく語られがちですが、その他にも数々の挑戦が繰り返される作風は、今この歳で観ると「大人たちが全力でTV番組作りに取り組んでいる」気概がビシビシと伝わります。

エースのスーツデザインも、後にも先にも類似種のない「菩薩ウルトラマン」としてお気に入りですが、造形的な特色としても「立体の赤い肩ベルト」があり、どうせ上下ツーピースにするなら、腰の赤いラインから分割(肩ベルトみたいに段差を作って)しても良かったかも…等と思います。
[ 2012/12/05 08:40 ] [ 編集 ]

No title

tagamedai様、ごんちゃっく様コメントありがとうございます。
出張のため、しばらくほったらかしてしまって申し訳ありません。

エースがさまざまな要素の投入と撤退を繰り返した背景には、裏番組が『変身忍者嵐』だったことも影響しているように思います。
嵐の方もいろいろと試行錯誤しているのも興味深い現象です。
[ 2012/12/21 19:38 ] [ 編集 ]

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