宇宙猿人ゴリ対タイガーセブン

宇宙猿人ゴリ対鉄人タイガーセブン
 
 

 
アオシマが1970年代に発売したヒーローものゼンマイ歩行プラモデルには、先行品の金型改修で作られたと思われる物があります。
広告などの写真を見る限り、以下のような金型改修が想像されます。
 
   スペクトルマン(1971)  →  イナズマン(1973)
   宇宙猿人ゴリ(1971)   →  鉄人タイガーセブン(1973)
   ラー1号(1971)       →   快傑ライオン丸(1972)
   スーパーマン(1971)   →  流星人間ゾーン(1973)
 
これらのうち宇宙猿人ゴリと鉄人タイガーセブンが手元にありますので、実際にパーツを比較して金型改修の有無を検証してみようと思います。
なお、タイガーセブンは過去記事において一度仮組みしていますが、説明図に沿ってランナーを復元した状態に配置しています。
 
追記……みくに文具のtagamedai様の検証で、ラー1号とライオン丸は別ものとのことです。 


 

ひとつめのランナーの比較。パーツの配置はまったく同じで、パーツナンバーの彫刻も同じです。
向かって右上の動力部のパーツは完全に同じ形状で、背中パーツはしわの彫刻や穴の位置が符合しています。
頭部パーツは事前に切り分けられて塗装されているため、必ずしも同一ランナーの部品が同梱されているわけではありません。
 
 

 

ふたつめのランナーの比較。こちらも配置・形状はほぼ同じ。タイガーセブンは脚を短く、腕を太く改造されているようです。
 
 

 

実際に重ねてみるとぴたりと合います。
 
 

さらに詳しく観察してみます。左腕パーツは肩や肘のしわのモールドが一致しています。
 

脚部パーツは裏側の「右」「左」という文字はもちろん、彫刻の傷跡も一致しました。
画像向かって左側、「右」の文字の脇に縦に二本のすじ状の傷があるのが見えます。
 

同様に足の裏側も一致しています。
 
 

 
以上の通りのパーツ比較から考えて、鉄人タイガーセブンは宇宙猿人ゴリの金型改修でつくられたことはほぼまちがいないと思われます。
脚の長さが異なるため完成見本写真では違和感がありますが、胴体の容積や腕の曲がり方などに改造の痕跡が見て取れるのではないでしょうか。
 
この結果からするとイナズマンやライオン丸、流星人間ゾーンについても金型改修の可能性が高いと思われます。
いつか現物をお持ちの方による検証がなされることを希望します。
 

以下、アオシマつながりで蛇足です。
 
昨年来、アオシマの1980年代キャラクタープラモデルの在庫品が一部ルートで大量に出回っているようです。
中には8割引や9割引で処分している店舗もあり、安さに惹かれていくつか購入してみました。
ガンプラブームの頃に店頭でよく見かけたプラモデルそのものが、30年後の現在に格安で手に入るというのはちょっと不思議な体験でした。
 
今回初めて入手したプラモを見ていると、おもしろいものに気づきました。
 

このシールは「ポケットパワーイデオン・スペシャルデラックス」に同梱されていたものです。
 

ポケットパワーでは商品化されなかったザンボット3の、スペシャルデラックス用と思しき箱絵が掲載されています。ザンボット3のポケットパワーシリーズも企画されていたのでしょうか?
また、エースレッダー&コバルターという組み合わせはポケットパワーでは存在せず、アニメスケールで発売されていますがそちらの箱絵はまったく異なっています。
これらは謎の箱絵です。(追記:広報用のダミー画稿の確率が高いようです)
 
 

こちらのシールは「合体ロボット イデオン」に入っていたもの。
アオシマのイデオンプラモでは見かけない絵ですが……
 

これはトミーのイデオン合金DXの箱絵でした。
超絶プラモ道(竹書房/2000)でアオシマ関係者が「イデオン商品化の際にはトミーから大量の資料を提供してもらって感謝している」と発言していますが、これはそれを裏付ける事例と言えそうです。
 
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[ 2011/02/12 00:31 ] 暫定 | TB(0) | CM(10)

No title

宇宙のロボットシリーズでゴリが発売とは・・・(笑)。
ジャケットの色の再現、顔面が別パーツになっていたりと見所満載ですね。
パッと見、別モノのタイガーセブンへ金型改修とは大胆。
同じピープロ作品に引き継がれたのは単なる偶然なんでしょうか。
金型改修したという事はゴリの再販はまず無理になりますよね。少し残念。
傑作ポチをさせて頂きます。
[ 2011/02/14 18:40 ] [ 編集 ]

No title

『宇宙ロボットシリーズ』には怪獣もたくさん含まれています(^^

この時代には『動力内蔵の人型歩行玩具=ロボット』というような認識が玩具関係者にあったと思われる節があります。

『宇宙』というのも、ざっくりとSFものということで、イマイやバンダイの『宇宙科学シリーズ』あたりの影響がありそうな気がしますが……実際のところは不明です。
[ 2011/02/15 02:00 ] [ 編集 ]

No title

やっと時間できたのでみてみました~。
結果、ラー1号(1971)と快傑ライオン丸(1972)は全然違うものでした。電人ザボーガーとジャンボマックスも見たのですが、これらはどれにも合致しません。あと、イナズマンも持ってるの忘れてましたので、イナズマンも確認してみます~。
赤胴鈴の助はどのダンボールに入っているのか、見つけられませんでした(^^;)
[ 2011/03/01 14:50 ] [ 編集 ]

No title

tagamedai様

アオシマ歩行プラモの検証、ありがとうございます!
ライオン丸とラー1号はボディと太腿がよく似ていると思っていたのですが、別ものなんですね。
イナズマンは自分も所有しているのですがスペクトルマンがとても手に入らないので、続報も気長にお待ちしています。
[ 2011/03/01 23:20 ] [ 編集 ]

No title

ポケットパワー、おやこマシンでは発売されなかった「ザンボット3」。もし発売していたらこんなプラモデルになっていたのでしょうか?

ポケットパワーシリーズ

ザンボット3

ザンボエース⇔ザンバード

ザンブル

ザンベース

ザンボット3 スペシャルデラックスセット

おやこマシンシリーズ

ザンボット3

ザンボエース

ザンブル

ザンベース

キングビアル

ビアルI世

ビアルII世

ビアルIII世
[ 2012/12/09 13:37 ] [ 編集 ]

No title

初期のアニメスケールシリーズのチラシではイデオンのサブメカの他にザンボット3のメカブースト(トラシッド、モグンダー、ガイダー)、ダイターン3のメガボーグ形態のコマンダー(ネロス、ブランドル、ベンメル)と言ったザンボット3&ダイターン3の敵メカも商品化する予定があったらしいが、発売せず終わったみたいですね…。当時のアオシマさん、なにを考えていたのでしょうかね…。
[ 2013/11/21 21:36 ] [ 編集 ]

No title

謎ですね~(^^
[ 2013/11/23 01:29 ] [ 編集 ]

No title

はじめまして。
私のブログの記事内にてこちらのエントリのリンクを張らせていただきました。
事後報告となりすみません。
不都合がありましたらリンクを削除いたします。
よろしくお願いいたします。
[ 2014/02/03 22:53 ] [ 編集 ]

No title

飛鳥 様

ご訪問ありがとうございます。
飛鳥様のブログは時々拝見させていただいております。

自分も興味はあっても深堀りは出来ていないジャンルの記事が多く、たいへん興味深く読ませていただいております。

リンクの件はもちろん問題ありません、むしろありがたく思います。
よろしくお願いいたします。
[ 2014/02/04 17:25 ] [ 編集 ]

No title

リンクをご承諾いただきありがとうございます。
またウチのブログを見ていただいているとのおとでメッチャうれしいです。
僕は70年代のキャラ玩具やプラモの知識があんまりなく、こちらのブログは見ていて大変楽しいのでちょくちょく覗かせていただいています。
こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。
[ 2014/02/05 21:36 ] [ 編集 ]

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