サイボーグセット・超人セット



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タカラが1972年に発売した変身サイボーグ1号。
その特徴はコスチュームの着せ替えでさまざまなヒーローに変身することですが、同時にオリジナルキャラクターとしての商品展開もおこなわれました。
初期のオリジナル商品としては「サイボーグセット」と「超人セット」が発売されています。



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サイボーグセットは1号の手・足に取り付けるソフトビニール製の武器パーツです。
画像のようにメカニックなもののほか、昆虫の手足やカニの手といったものも含まれています。


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これらはおよそヒーローらしからぬ武器で、その後のシリーズの展開とも相容れない印象です。


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オリジナル変身セットである超人セットも、同様に怪物的な要素の濃いデザインになっています。


初期のオリジナル製品がこうした方向性を含んでいるのは、サイボーグの発売時期と「第二次怪獣ブーム」との関係がその原因ではないかと想像しています。

変身サイボーグ1号の発売は1972年7月ころだったようです。
企画・開発の本格化がざっくりと半年前くらいとすると、1972年1月ころ。
新マン・ライダー・スペクトルマンの三本柱に前年末からシルバー仮面とミラーマンが加わり、第二次怪獣ブームがますます盛り上がっていた時期です。
71年の年末商戦から展開していたGIジョー正義の味方シリーズの好評が、変身サイボーグの誕生につながっていると思われます。

当時はブームの中心が帰ってきたウルトラマンから仮面ライダーに移行し、ダブルライダー共演の実現などもありライダー人気がピークに向かっていたころです。
一方で、言葉通り「怪獣」の人気もまだ持続しており、ニュータイプの怪獣としてのショッカー怪人の人気や周知率が高かったのもこの時期の特徴だった印象があります。
写真素材の不足していた番組前半のショッカー怪人たちを「キャラクター撮影会」で再登場させ、玩具や書籍で大量露出されたのが71年終盤~72年序盤の時期です。
この点は、72年春季以降にヒーロー番組が乱立して敵の怪獣までは興味や商品購入が追いつかなくなり、ヒーロー主体の「変身ブーム」に変質していった時期とは少し様相が異なっていたと思います。

こうした状況を背景に開発された変身サイボーグは、怪獣ブームの要素としてのショッカー怪人の魅力も意識していたのではないでしょうか。
サイボーグセットや超人セットに見られる怪物的な特徴は、そのあらわれのように思えます。


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サイボーグ1号は発売後すぐに大人気となり、敵キャラクター「キングワルダー1世」の登場でシリーズ化されました。
この時点で怪獣・怪人要素はワルダー側に移ったため、以後のサイボーグは純粋にメカニックなものになっていきます。


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翌年発売された「少年サイボーグ」では武器セットはシルバーメッキのクールなものになり、オリジナル変身セットもヒーロー然としたデザインになっています。
その後はサイボーグ1号の武器や超人セットもよりヒーローらしいものにリニューアルされました。


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サイボーグシリーズの成功でタカラのオリジナルSFラインはアンドロイドAやミクロマンへ発展していくことになります。
そうした中で異質な怪獣要素を持つサイボーグ初期製品には、捨てがたい独自の魅力を感じます。



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[ 2019/09/30 16:38 ] 合金・プラトイ | TB(-) | CM(6)

アポロン・ロン


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ブルマァク・ジンクロンとエヴォリューショントイ・ダイナマイトアクションのダイアポロンを並べてみました。
方向性はそれぞれですが、ジンクロンの妙な迫力にはオモチャらしい魅力を強く感じます。

ただしブルマァクとしては初のダイキャスト合体ロボなので、具体的な構造はかなり大雑把で荒っぽいです。
同時期のポピーやタカラと比較すると二歩も三歩も遅れを取っている印象ですね(^^;


ジンクロンは大箱3体セットは雲の上だし、単体も新品や完品の入手は困難になるばかり…
やむなくそこそこの中古で妥協しました。
とりあえず入手しておかないと、この先はむしろいかに処分するかを考えるべき時期が来てしまいますからね…(-_-



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個人的に、合金系で残る懸案はダイケンゴーとビッグダイエックス、ロボットベースでしょうか。

どれも強敵すぎて、どうなることやら……


[ 2019/09/21 01:15 ] 合金・プラトイ | TB(-) | CM(4)

基本は大切だと思うのです

ゆるくつなぎ更新です。
最近入手したもののことなど。


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超合金魂フルアクションのザンボット3。
同シリーズの中ではアレンジが控えめで、印象的なポーズも付けやすくなかなかいいのですが…


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全身バランスを見ると、いくらなんでも脚部が巨大すぎて人体として破綻気味です(人型ロボットですから)。
一方肩幅は狭すぎて、ザンボットのモチーフである鎧武者=陣羽織のイメージが消失しています。
可動のためにアレンジを加えるにしても、そのキャラクターの本質をないがしろにしてしまっては、どんなロボットも同じようなものになってしまいます。

超合金魂は、先に発売されたザンボエースでも同様の傾向が見られました。
安彦氏の設定画ではザンボエースは頭部が大きめで肩幅が狭い体形になっています。
これはエースが勝平という少年の愛機であることを反映しているためと思われますが、超合金魂では頭部が小さく脚の長いスタイルになっています。
せっかくのキャラクター性が没個性化されてしまいました。

とりあえず頭は小さく、肩はいからせ、脚を長く……という思考停止に陥らず、それぞれの個性を踏まえて商品開発してほしいと思います。





次はこちら。

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昭和特撮カードクロニクル(辰巳出版)。
1970年代の変身ブームのころ出回ったヒーローカードを、可能な限りコンプリートに近い状態で収録したすばらしい本です。
もちろん掲載量に制約はあるので取り上げられていないカードも多々あるのですが、カバヤのサンダーマスクをはじめ、これだけのカードが公開されただけでたいへんうれしいです。

ところが、スキャン方法に問題があるのか、画像にモアレが出ていてまともに見られないカードが多数あります。
印刷物の複写においてモアレを抑えることは基本だと思うのですが、なぜこんなことになっているのでしょう…
こんな書籍企画は二度と実現しないだろうことを考えると、この失策は痛いです。

本書が売れれば、アニメものをメインにした続刊もあり得るかもしれません…
個人的には、天田の6連カードなども取り上げた続刊を期待したいです。
興味のあるみなさま、とりあえず買いましょう(^^





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エンターテインメントアーカイブ ザ☆ウルトラマン/ウルトラマン80(ネコ・パブリッシング)。
さまざまな円谷作品を取り上げているシリーズから、ザ☆と80が発売されました。

このシリーズは基本的に円谷プロ内部に保管されている資料をセレクトして収録しているようで、メイキング事情への言及などはほぼありません。
初期作品はそうした部分に触れた書籍が多数あるからいいのですが、単独書籍化の機会自体が少ないザ☆や80については、企画書再録と写真だけという構成はさすがに食い足りない印象です。
特にザ☆については、サンライズ側に協力してもらえばもっといろいろな資料を発掘できたのではないでしょうか。

オモチャのページもキングザウルスはあるのにBIGが無い、テレビヒーローはあるのに超合金は無い、メカコレクションは4種のうち3種しか掲載されず…といった具合で中途半端な感じです。
こちらの期待が過剰だったのでしょうか……あ、実写版ジョーニアスのマスク石膏原型の写真は感激しました(^^

[ 2019/09/08 20:50 ] 暫定 | TB(-) | CM(6)