限定版ウルトラマン ポピー事業部



バンダイ・ポピー事業部が1984年ころ発売した大型ソフト人形「限定版ウルトラマン」。



大きさは35センチくらいです。
本来は500円のウルトラ怪獣シリーズと対比すべきところですが、すぐには出て来ないのでとりあえず超合金ウルトラマンと並べてみました(^^;



外装は単色印刷のダンボール箱で、人形はビニール袋に入っています。





造形はウルトラ怪獣シリーズのウルトラマンを太めにしたような感じ。



足裏にはTBSの証紙が貼られています。


腹部の赤い塗り分けラインが分割部で途切れてしまっているのが気になります。



500円のウルトラマンはソフト人形として画期的にリアルな出来だったのに対し、この限定版はより玩具的な印象を受けます。
サイズの大きい人形を太めに造形するのは初期のブルマァクでも見られた傾向です。
あまり細くシャープにしてしまうと子供のケガなどが懸念されるためでしょうか。



同時期発売のバルタン星人と。
バルタンもやはりリアル志向ではなく玩具的な造形です。


この「限定版」シリーズは他にレッドキング、ゴモラ、ゴジラ、キングギドラが発売されました。
ゴジラとウルトラ怪獣3種は1980年代後半にやや小さいサイズになって再版されています。
再版は限定という扱いではなく、一定期間生産が続けられていたようです。



ウルトラマンのソフト人形の中では取り上げられる機会が少ないようなので、今回紹介してみました。


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[ 2019/03/31 22:08 ] ソフト人形 | TB(0) | CM(4)

ライダー2号対狼男 幻の決戦



前回取り上げたテレビマガジンカラーブックの6冊目、「仮面ライダー対ショッカー」。



本書の狼男とライダー2号の決戦は特写で構成されています。
本編ではゾル大佐は金色の狼男に変身しますが、ここでは実験用の青い狼男がゾル大佐の変身体として扱われています。





この一連の特写はたのしい幼稚園1972年1月号掲載の「しゃしんものがたり」が初出です。
画像は仮面ライダー復刻大全集(講談社2013)での再録より。
当時リアルタイムで触れて、強く印象に残った記事です。

最終3コマはいかにもこの記事のための特写という雰囲気が濃厚なため、この一連すべてがこの企画のためにセッティング・撮影されたものだと思っていたのですが…



講談社オフィシャルファイルマガジン仮面ライダー特別版ショッカーVol.1(2005)によれば、狼男対2号の決戦は当初青い狼男で撮影されたものの試写段階で問題となり、急遽撮影スーツを改造して金色狼男にして再撮影されたそうです。



たしかに「しゃしんものがたり」には、一文字隼人が青色狼男と対峙している写真があります。


こちらはヒーローグラフィックライブラリー2仮面ライダー(講談社1995)より。
本編ではゾル大佐と一文字が対峙した状態から、まずゾル大佐が狼男に変身、続いてライダーになります。
これらの写真は再撮影によってカットされたNG部分の本編特写と考えられます。



これは黒崎出版の仮面ライダー図鑑(1972.1)より。
狼男が2号を抱え上げるアクションが講談社とは異なるカメラ位置から撮影されています。


本編ではゾル大佐がムチを振り下ろすと爆煙とともに狼男の姿になります。
この写真はそのシーンを青色狼男のスーツで撮影している本編特写と思われます。




以上のように、講談社の2号対青色狼男の写真の多くはNGとなった本編部分の特写だったようです。
おそらく「しゃしんものがたり」ラスト部分のアップ用マスクの2号関連や倒れた狼男だけが、たのしい幼稚園が独自にセッティングした特写だったのでしょう。
アクション用マスクの2号と青色狼男は本編部分と思われ、対決写真には多くのバリエーションが存在するようです。
上の画像はカラーブック1「7人ライダー」に掲載されたもので、他にもいくつかの写真を確認しています。



カラーブック6「仮面ライダー対ショッカー」では、青色狼男のミサイル攻撃場面の特写も掲載されています。
この場面の写真は本書以外では見ていません。
NGとしてカットされた「幻の決戦」を想像させる、臨場感ある写真になっていて興味深いです。





実験用狼男とゾル大佐の正体がまったく同じでは、大幹部の正体という「特別感」が失われてしまった気がします。
本来なら最初からそれぞれに撮影用スーツを用意すればよかったのでしょうが、仮面ライダーは低予算番組なのでそれは不可能だったのでしょう。
おそらくは大幹部怪人として作られた青色狼男スーツを、実験用狼男にそのまま流用したことで完成作品が混乱した印象になってしまい、NGになったのではないでしょうか。

こうした例はこれ以前にもあって、28話では地底作業用の「モグラ人間」にされた人がモグラングのスーツをそのまま流用するかたちで表現されています。
そのためそれらの人々がラストでいとも容易く普通の人間に戻っている描写に違和感が生じていました。



画像はカラーブック「7人ライダー」より。

青色狼男は造形的に好きなキャラクターなので、2号との決戦がカットされてしまったのは残念です。
とはいえゾル大佐の正体が青色狼男のままであったら、4クール目のED映像で雑魚扱いされているのはちょっと受け入れがたい気がするし、やっぱり金色狼男になってよかったのでしょうね(^^


[ 2019/03/12 19:35 ] 書籍・雑誌 | TB(0) | CM(2)

テレマガカラーブック 再見



講談社・テレビマガジンが1978年夏から展開した「テレビマガジンカラーブック」シリーズをひさしぶりに再見。
写真主体で全36ページのオールカラー書籍です。

それまでの幼年向け貼り合わせ絵本と、このころ普及し始めた徳間書店ロマンアルバム・朝日ソノラマファンタスティックコレクションなどのムック本の中間に位置するような印象のシリーズでした。



手元にはサンバルカンまでありますが、ギャバンは確認していないので1981年度までの発売だったようです。



初期発売は7人ライダー・ミクロマン大図鑑・ウルトラマン大図鑑の3冊でした。

テレマガ本誌で発売告知を見た時には「テレマガがウルトラマンの本を?」と少し驚きました。
これ以前、講談社のウルトラマン書籍は「たのしい幼稚園」レーベルでの展開で、テレマガとしてはカラーブックが初めてのものでした。



ページ構成は従来の写真絵本のようなレイアウトのほか、かつてのテレマガの特集ページを思わせる部分もあります。
この2号の空中写真は他では見ないような…



こちらはウルトラ怪獣ベスト50より。
この時期の貼り合わせ絵本では着色などの画像加工が多いですが、カラーブックではそうした処理はひかえめなのでクリアな写真を楽しめます。





ウルトラマンとセブンの大図鑑はいわゆる「怪獣図鑑」のような構成で、かつてたの幼のウルトラ怪獣絵本に掲載されたイラストが一部再録されています。
印刷技術の向上で、筆致などよりクリアに鑑賞できるのがポイントです。
(キュラソは生頼範義氏画、ラゴンも同氏の筆による確率が高そうです)



デンジマンひみつ図鑑にはデンジパンチの特写も掲載(^^
ただしダイデンジンの変型過程は写真でなくコマ焼き処理なのが残念…
このころはまだ家庭用ビデオ機器があまり普及していなかったので、フィルムのコマ焼き画像にも相応の意味があったのですね。






これは仮面ライダー対ショッカーより。

このあと、2号対狼男の対決写真で構成された見開きページがあるのですが、なかなか興味深いものなので次回取り上げてみようかと思います。






講談社は幼年向け雑誌「おともだち」レーベルでも、テレマガカラーブックより少し遅れて「スーパームック」というシリーズを展開しています。
当初は低年齢向け特集誌という感じでしたが82年ころから中綴じで大判写真を効果的に配置する形態になって、現在見返してもなかなか見応えがあります(^^


[ 2019/03/03 22:33 ] 書籍・雑誌 | TB(0) | CM(4)