秋田書店の奇跡?

秋田書店の奇跡?


秋田書店から、気になる書籍の発売が発表されています。
ライダー放送当時に冒険王が撮影したスチールが大量に発掘され、それをまとめた本とのことです。

秋田書店の仮面ライダー取材・掲載は新1号編以降だったので、今回掲載される写真もその時期のものになると思われ、旧1号・2号のファンとしては少し残念です。
とはいえ、小さい希望もあります。





画像の「カラー図鑑7人ライダー」はストロンガー放送時に秋田書店が発行したものですが、白黒のショッカー怪人紹介パートにかつて黒埼出版が発売した図鑑のページがそのまま流用されている部分があります。





元になっているのは黒崎の「仮面ライダー図鑑」「仮面ライダー画報」の二冊。

黒崎出版はテレビランド創刊時の発行元でしたが、V3放送中に出版権を徳間書店に譲渡して編集部もそのまま吸収されたそうです。
ただし黒崎が発行していた図鑑類などは徳間書店からは発売されておらず、一方テレラン出版権移譲後にも「仮面ライダー豪華カラーアルバム改訂版」を黒崎が出版していたという事実があります。

こうしたことから、黒崎出版の図鑑関連の資料は徳間に継承されておらず、一部が秋田書店に渡っていた可能性が考えられます。
今回の秋田書店でのスチール発掘に、これら黒崎出版の写真が含まれている確率もゼロではなさそうに思えます。

わずかな希望ではありますが…




また、「仮面ライダー冒険王」の内容紹介文に見過ごせない部分があります。

■未公開スナップで綴る ゲストヒロイン・斉藤浩子の東映変身ヒーローメモリアル

斉藤浩子さんは「仮面ライダー対ショッカー」などでおなじみの当時の子役女優さんです。
この文は、斉藤さんの出演したライダー以外の東映ヒーロー作品の写真も掲載されるという意味に読めます。
ということは、仮面ライダー以外のヒーロー作品のスチールも同時に発掘されたのでしょうか。

この点は現状ではわかりませんが、もしもライダー以外のヒーローの写真も発掘されたのなら、マニアにとっては大事件ということになります。


当時の秋田書店は変身ブームの盛り上がりを受けてヒーロー作品を積極的に扱っていました。
図鑑類や写真絵本も多く発行しており、1973年春~1974冬季にはヒーロー情報に特化した「別冊冒険王映画テレビマガジン」という新雑誌を冒険王本誌と同時展開しています。








こうしたヒーローたちの特写スチールが大量に発掘されたのだとすれば、特撮ファンにとってはたいへんな鉱脈の発見です。



中でもサンダーマスクは、これまで一部の魔獣についてスチールがほとんど公開されていません。
そのうえ現在では作品自体がまったく公開されておらず幻の存在になりつつありますが、秋田書店は放送当時にサンダーマスクの現場を取材しています。



画像は別冊冒険王映画テレビマガジン73年4月号より。
幻の魔獣の代表格といえる「ゲンシロン」がカラーグラビアで大きく掲載されています。
比較的よく見る屋外での写真のほか、ステージ内での特写も行われているのがわかります。


こちらのページではカラースチールに恵まれないギャタビランも掲載されています。


今回の発掘で、こうした写真も発見されているのでしょうか。
ゲンシロンやバッテラー、ギャタビラン、レイドーゴンなどを、現代の高精細な印刷技術で目にできる日は来るのでしょうか?
淡い期待とともに状況を見守りたいと思います。




「仮面ライダー冒険王」と同じ12月には、小学館からウルトラマンのスタッフ・キャストのプライベートスナップをまとめたウルトラマンの現場という本が発売されるそうで、こちらも楽しみにしています。

どちらも相応の価格ですが、それにに見合う内容であることを願っています。



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[ 2016/11/26 01:10 ] 暫定 | TB(0) | CM(2)

カンゲキのタイマニック

カンゲキのタイマニック



1978年12月に発売されたLPレコード、西城秀樹「ファーストフライト」。
ジャケットでヒデキが乗っている宇宙船?には見おぼえがあるような……



こちらはジャケット裏面。
このメカはタカラのミクロマンシリーズで1976年に発売された移動基地です。
ただし海外展開の「マイクロノーツ」用のホワイト成型版で、機首左右のパーツは取り付け角度を変えているのでちょっと印象が異なります。



ジャケットに同梱されたミニポスター?では、ヒデキとタイマニックが夢の競演!
タイマニック3の左腕パーツは肘を内側に曲げるために取り付け角度を変えてあるようです。


裏面ではヒデキがタイマニック1、タイマニック3と親しげに談笑しています。
タイマニックは発光ギミック内蔵のため頭部が回転しませんが、画像のタイマニック1は改造されているようです。
またタイマニック3はなぜか写真を逆版で使用しているのがわかります。




このアルバムジャケットはどのような経緯で制作されたのでしょうか。
当時の状況を勝手に想像してみると…


ヒデキスタッフの会話
「初めてのオリジナルアルバムだから、タイトルはファーストフライトにしよう」
「それじゃあジャケットはやっぱり飛行機のイメージですかね?」
「う~ん、いっそ飛躍して宇宙船はどうかな、SFブームだし」
「いいですね!だったらヒット中のスターウォーズとタイアップできませんかね?」
「ジャケットにスターウォーズの宇宙船が載っていたら話題になりますよ!ホンモノは無理でも、ジャケット用の小道具としてプラモデルみたいなものでもいいんじゃないですか?」
「じゃあ、とりあえずそっち方面の権利関係を当たってみようか」

タカラ担当者
「スターウォーズについては、こちらの独断でタイアップなどはできない契約になっているんですよ、残念ですが。
代わりに、ウチのオリジナルでこんなのがありますけどどうですか?この白いやつなんかちょっとスターウォーズっぽいでしょう」



ヒデキスタッフ
「あ、たしかにいい感じですねえ」
「それにこっちのSFっぽい人形もすごくスマートでかっこいい!ヒデキのイメージにピッタリですよ」
「よし、これでいきましょう!」




…というようなやりとりがあったかどうかはわかりませんが(^^;
ジャケットデザインにはヤマトやスターウォーズが牽引するSF・アニメブームの影響があったのではないかと思います。



タイトルクレジットにはタカラの協力が明記されています。
またアートディレクターとしてヒデキ本人も併記されており、SFっぽいイメージはヒデキ自身の意向だった可能性もありそうです。







それから21年を経た1999年、西城秀樹さんは「ターンAターン」という名曲でキャラクターSFの世界に帰ってきてくれました。




画像はターンAガンダム放送当時のガシャポンフィギュアです。
井荻麟の詩とヒデキの歌唱の組み合わせは、最高でした。


[ 2016/11/13 18:24 ] 暫定 | TB(0) | CM(2)

玩具業界誌から

玩具業界誌から


1970年代の玩具業界誌から、ちょっと気になる情報をサルベージします。



トイジャーナル1974年11月号(東京玩具人形問屋協同組合)に掲載された新製品情報より。

宇宙戦艦ヤマト本放送当時に発売された合金玩具はポピニカ・コスモゼロのみですが、ここではヤマトとブラックタイガーも告知されています。(「零戦」がコスモゼロと思われます)
最下段の「ライザーロボット」とはアナライザーロボットの誤記と思われます。

発行が11月初めなので、おそらく10月上旬くらいの時点での予定と考えられるでしょうか。
予定価格はヤマトが1200円、他2種が1000円となっていて実際のコスモゼロ(550円)とは大きく異なっています。
どのような製品仕様が予定され、準備はどこまで進んでいたのでしょうか…?


超合金アナライザーは、ミニソフト人形のヘッダーに試作らしき写真が掲載されています。
胸部の黄色い突起はミサイル発射ギミックでしょうか。


当時、主役メカのヤマトがポピニカで発売されずにコスモゼロのみが発売に至ったのはなぜなのでしょうか。

ヤマトは形状がかなり複雑ですが、コスモゼロとブラックタイガーは比較的シンプルです。
ヤマトの試作や設計に時間がかかっている一方で、とりあえずコスモゼロの商品化準備を先行させていたが、そうこうしているうちに2クールに短縮しての放送終了が決まってしまい、コスモゼロ以外は発売中止を決定した……とかでしょうか。
当初の予定よりも低価格帯での発売になったのは、視聴率不振を受けての展開規模縮小措置だったのかも?

このあたりの事情はいろいろと謎です。





こちらはトイジャーナル1975年7月臨時増刊より、ジャンボマシンダーの集合写真。

ロボコンは実際には「デカデカロボコン」という商品名で発売されましたが、開発時は完全にジャンボマシンダーだったことが確認できます。
画像のものは試作品のようで形状も市販品とは異なっており、トーキングの「おしゃべりロボコン」に似た印象です。
市販品は頭部や開閉するエプロン部分がもっと大きくなり、よりかわいい造形に変更されました。

またグレートマジンガーはこの時期でもまだ頭部の大きい最初期版が使用されています。
形状的な見栄えは、やはり最初期版がいちばんだと考えられていたのでしょうか。





トイジャーナル1979年8月臨時増刊より、クローバーのガンダム商品のページ。

ガンダムに混ざってザンボット3の基本体とコンビネーションジュニアが掲載されており、価格も初版より100~200円値上げされています。
ガンダム放送中のこの時期に、ザンボットの合金玩具が再販されたのでしょうか。


当時の生活圏(北関東の地方都市)では、このころ新たにザンボットの玩具が流通しているのを見た記憶はありません。
可能性として考えられるのは…

 ・再販を予定したが実現しなかった
 ・少量再生産して、都市部のデパートなどの一部店舗にのみ流通した
 ・相応の量の初版の在庫が残っていたのでこの時期に再出荷した

などのケースでしょうか。
詳細をご存知の方はご教示いただけると幸いです。




気になる情報は他にもあるので、今後もいくつか取り上げる予定です。


[ 2016/11/08 02:24 ] 暫定 | TB(0) | CM(12)

コスモポルシェVSタイレルマシン

つなぎ更新です。




タカラのミクロマンコマンドシリーズより、コスモポルシェとタイレルマシン。
どちらも1977年、スーパーカーブーム時の発売です。

これらについては少し書いてみたいことがあるので、今回はアテにならない予告ということで。

[ 2016/11/02 01:55 ] 合金・プラトイ | TB(0) | CM(2)