あの声で

 
 
 

              アポロンヘッダー
 
 

              アポロントラングー!
 
 

               アポロンレッガー!
 
 

          U.F.O. ガッシーーン!!
 
 


 
リンクさせていただいているごんちゃっく様が変型合体ダイアポロンの制作に着手されたとのことで、今回は勝手に側方支援してみました。レッガーの袋入りも持ってるつもりでしたが見つからず…
 
ダイアポロンの袋には赤い文字の印刷がありますが、マルサンを思わせるこの仕様はブルマァクでは唯一でしょうか。
 
 
 

 
ブルマァクは合体マシンの影響でこんなプラモも発売しました。画像はサニー再版のアポロンヘッダー。
同シリーズにはダイアポロン、アポロンレッガー、ロボクレスもありました。
 
 
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[ 2015/02/27 18:34 ] ソフト人形 | TB(0) | CM(8)

ムサシとバイオス

ムサシバイオス
 
 

 
前回取り上げた「アウトサイダー・プラモデル・アート」では、『ミニ合体マシンはふたつの製品シリーズがひとつの金型に彫られていた』という事実が明らかになりました。
 
金型共有については当ブログでも以前から考えていました。
例えばマッハバロンとストロングザボーガーの胴体マシン頭部が見本写真では入れ替わっていること、バロン4号マシンにのみ青いパーツ、ザボーガー7号マシンにのみ黄色のパーツが使われていることなどは同じ金型で同時に成型されているためなのではないかと想像していたのです。
 
「アウトサイダー~」でのアオシマへの取材でそれが確認されたようです。
初期のミニ合体マシンは、以下のような組み合わせでふたつのキャラクターが同じ金型に彫刻されていたと思われます。
 
  マッハバロン+ストロングザボーガー
  アトランジャー(これのみ例外で単独金型、または2セット生産?)
  タイガーシャーク+鋼鉄ジーグ
  合体巨艦ヤマト+合体ロボットムサシ
 
この事実から、いろいろ興味深いことがわかってきます。
 
 

ミニ合体鋼鉄ジーグの発売時期について、アオシマプラモの世界(竹書房2001)では「アオシマニュースによれば1976年1月、事実なら3月の500円版より先になる」との未確認情報が書かれています。
同じ金型で生産されたタイガーシャークは76年1月発売が確定しているようなので、ジーグも1月の発売だったとほぼ断定できると思われます。
さらに、ジーグの版権契約が切れた後はタイガーシャークも生産できなかったことになります。
 
 

また、1979年にムサシはバイオスにリニューアルされましたが、バイオスには2種類の成型色が存在しています。
 

水色基調のムサシを濃いブルーに変更したのが本来のバイオスですが、なぜかムサシと同じ色で成型されたバイオスもあるのです。
箱などは同じバイオスのままなので、中のパーツを確認しないとどちらの色かはわかりません。
こんなことが起こった原因も金型共有でわかります。
 

1979年、合体巨艦ヤマトは成型色を変えて新鋭戦艦ブリザーダーにリニューアルされましたが、この際同時に生産されたのが濃いブルーのバイオスでした。
ところが数ヵ月後にブリザーダーは成型色をヤマトにもどして、新調した箱で合体巨艦ヤマトとして再版されています。同じ金型に彫られたバイオスのパーツも当然ムサシの成型色にもどっていますが、こちらはムサシの再版という扱いにならず、なぜかバイオスのまま販売されてしまったのです。
つまり濃いブルーのバイオスは初期生産分、水色は追加生産分ということになります。
 
ムサシ名義で再販すれば新製品としてあらたなユーザー獲得の可能性もあったかもしれないのに、なぜこのような措置がなされたのかは謎です。
単なるバイオスの増産ではすでに所有している子供は興味をもちませんし、初期生産時に4種を集め切れなかったユーザーが買い足そうとしても色が変わっているので組み合わせられません。
この追加生産はあまり効果的でなかったようで、現存する未組み立てバイオスにはムサシカラーが多い(と思われる)ことがそれを裏付けているようです。
 
個人的にも、ムサシとしての再版だったら当時喜んで購入していたと思います。
ムサシカラーのバイオスの存在は近年まで知りませんでした。
 

 

 
とはいえ、おかげでまがりなりにもムサシを揃えられたのはよかったです(^^
 
他にも、GOGO!合体のストロングザボーガーは銀色部分が白成型に変更されているから、マッハバロンにもベルトなどが白いバージョンが存在するはず、とかいろいろ考えてしまいます。
 
 
[ 2015/02/22 21:34 ] 暫定 | TB(0) | CM(8)

アウトサイダー・プラモデル・アート

アウトサイダー・プラモデル・アート

 

 
既にお読みになった方も多いと思いますが、双葉社からアウトサイダー・プラモデル・アート -アオシマ文化教材社の異常な想像力-が発売されました。
以前の記事で発売情報に触れていたので、少し感想を書いておきます。
 
本書は100円と500円の価格帯で展開された合体マシンに対象を絞り、各マシンと完成したキャラクターの現物の組み済み画像を集積したものです。
 
 

合体マシンを中心とするアオシマプラモについては上掲のような先行書籍があります。
 
 超絶プラモ道(竹書房2000) 
 超絶プラモ道2・アオシマプラモの世界(竹書房2001)
 伝説のS級プラモ図鑑(英和出版社2006)
 合体マシンスーパー・ファイル4号(アオシマ合体マシン研究所1996/3版・同人誌)
 
 
「超絶~」2冊で商品展開の全体像はほぼ網羅されており、「S級~」は超絶~で未掲載の現物画像がいくつか補完されています。「スーパー・ファイル」も現物画像はほとんど掲載されていません。
 
今回の「アウトサイダー~」は、入手困難な現物の組み済み画像を対象商品すべてについて掲載しているのが最大の特長で、資料としての意義は大きいと思います。
巻末の文字ページでも、元バンダイ模型の松本悟氏にインタビューしていたり、駄菓子屋とスーパーの店舗数変化のデータを提示して駄ものプラモ衰退の背景を探るなど、おもしろい視点があります。
 
総じて、当時のキャラクタープラモに興味があるなら一読の意味はあると思います。
 

 

「アウトサイダー~」は売れ行き良好なようなので、このジャンルでこれからも類書が発売されるかもしれません。
今後のために、改善してほしい点についても書いておきます。
 

「アウトサイダー~」の誌面構成は画像のようなものですが、まずメインのロボット正面写真が気になります。
資料性を考えれば素直に単体で撮影すべきなのに、なぜか簡易ジオラマ風になっていて、手前に置かれたストラクチャーでロボットの一部が隠れてしまっています。背面写真が正面写真の一部を隠してしまっているページも多いです。
各マシンの完成品画像は箱絵と一部重なっていますが、レイアウトを少し工夫すれば両者をきれいに見せるのは容易なはずです。
こうした部分への配慮が不足しているように思われます。
 
また、本書には簡易ジオラマ風の写真が多数掲載されていますが、率直に言ってそれらには意味が見出せません。
プロモデラーの作例とか、同時代のプラモのみを使用したジオラマとかなら別な意味が生まれると思いますが、素人が市販の汎用品を並べているだけでは、ちょっとなにをしたいのかがわかりません。
同様に、幼年向け雑誌の口絵のパロディみたいなものも多いですが、これらもなにを目指しているのか理解に苦しみます。
 
合体マシン自体が持つ商品としての魅力と、組み済み画像を徹底網羅した資料性、箱絵原画収録などで十分意義があるのに、著者・編者が変に「おもしろい本を作ろう」としてしまい、的外れな方向に暴走しているような印象を受けます。
せっかく現物資料があるのだから、それらをきちんと活かすことにもっと意識を向けていただけたらと思います。
 
 
箱絵原画については、画家名の表記が一切無いのが気になります。
不明なものもあるのかもしれませんが、P4、P96など明らかに今道英治氏とわかるものにも表記が無いのは配慮に欠けるのではないでしょうか。
 

 






 

 

 
 
不満も書きましたが、70年代のキャラクタープラモデルを取り上げる書籍が出版されるのはやはりうれしいです。
今後もこうした企画の実現が続くよう願っています。
 
 
[ 2015/02/17 14:10 ] 暫定 | TB(0) | CM(2)

突撃!ヒューマン

人間と造物主
 
 

 
1972年10~12月に放送された突撃!ヒューマンは、キャラクターデザインと美術監督を成田亨氏が担当されたことで知られています。
 
 

画像は放送当時ヨネザワから発売されたヒューマンのソフト人形。
大サイズは向かって左から戦闘員フラッシャー(触覚が欠損)、ヒューマン、キングフラッシャー。
ミドルサイズは左からフラッシャー、ヒューマン2号、ヒューマン、キングフラッシャー。ヒューマン2号はベルトなど細部がヒューマン1号と異なりますが成型色変更のみで処理されています。
大サイズは端整で完成度の高い造形で、原型師はブルマァクのヒーロー・隊員ソフトを担当されていた増田章氏と思われます。
 
 

こちらのヒューマン2号は2002年にソル・インターナショナルが発売したリアルソフビセットのもの(胸部パーツは未使用)。
 
 

突撃!ヒューマンは舞台ショーの中継録画番組だったためフィルム原版は存在しなかったようで、現在では視聴不可能になってしまっています。
動くヒューマンが見られるのは宮城県でのアトラクションショーの様子を8ミリカメラで撮影した数分の映像が唯一のもので、仙台放送発売の「昭和の情景」というDVDに収録されています。
 
 

本編ではステンレスで造型されたというヒューマンの頭部。ウルトラマンやセブンより抽象性が高まって、成田氏の個性が色濃く出ている印象です。
 

 
1980年代の後半、成田氏が毎年夏に渋谷で個展を開催されていたころ、その会場でお話させていただく機会がありました。
 

ウルトラマンの生みの親である成田氏は、自分にとって神にも等しい存在です。
会場で御本人を目の前にして、お気楽な学生だった私はすっかり興奮してしまい、思い切って話しかけさせていただいたのです。
画集や宇宙船(朝日ソノラマ)などで活字化されていなかったさまざまな疑問についてお聞きすると、成田氏は率直かつきさくに答えて下さいました。
 
 

その時お聞きしたことのひとつに、ヒューマン怪獣についての疑問がありました。
成田氏の怪獣デザイン原則には「既存生物の単純な巨大化はしない」、「見る者に不快感を与えるような表現はしない」という内容がありますが、ヒューマン登場怪獣にはこの原則からはずれていると思われるものが複数存在しています。
アリ、タコ、三葉虫などをそのまま怪獣にしたものや、半身が骸骨化したりグロテスクなディテールを持つ怪獣などです。
これらの怪獣はどのような意図でデザインされたのでしょうか。
 
 

成田氏のお答えは明快でした。
 
「それがテレビ局の要求だったから」
 
突撃!ヒューマンは、土曜夜7時30分から放送されました。企画当初から、大人気の仮面ライダーの裏にぶつけるために作られた番組なのです。
視聴率で苦戦すると、「仮面ライダーはグロテスクな怪人が受けているんだから、こっちもその方向でもっともっとやってくれ」という要求が出たようです。

目先の視聴率を重視するあまり、冷静な状況分析が出来ず現場に無思慮で的外れな要求をするというのは、現在でも散見される気がします。実際には仮面ライダーをブームの主役から引きずり下ろしたのは、ライダーを真似た諸作品ではなく、ヒューマンより2ヶ月遅れて放送開始したマジンガーZでした。
 
 

なお、お馬鹿な私は続けて「成田さんご自身は仮面ライダーをどう思いますか?」とぶしつけな質問をしてしまったのですが、「キャラクターとしてはおもしろいと思う。ただ、醜い者同士が戦うというのは自分の好みとは違うんだ」とおだやかにお答え下さいました。
 
成田氏はヒーローを秩序の典型、怪獣を混沌の典型と定義されていたので、「バッタ男対クモ男」という構図が好みでないというのは素直に納得できました。
 
 
昨年から、成田氏の大規模な回顧展が富山、福岡、青森と巡回中です。
仕事の都合でまだ足を運べていないのですが、青森県立美術館へはぜひとも行こうと思っています。
 

 

ところで、このウルトラマンのイラスト(画像は2007年怪獣と美術展で購入した絵ハガキ)。
現在発売中の成田亨作品集(羽鳥書店)では、このイラストに1966年との表記があるのですが…
 
 

これは不滅のヒーローウルトラマン白書(朝日ソノラマ1982)で成田氏が描き下ろしたものです。
 
成田亨作品集は回顧展の図録も兼ねているようなので単純ミスはないと思うのですが、なにか事情があるのでしょうか。
 
 
[ 2015/02/10 21:47 ] ソフト人形 | TB(0) | CM(6)

爛熟期のバロン


爛熟期のバロン
 
 

エヴォリューショントイのダイナマイトアクションシリーズからレッドバロンが発売されました。
ダイナマイトアクションは合金玩具ではありませんが、関節部に磁石と鉄球が使用されているので適度な重量感があり、合金ものに近い満足感が得られます。
 
 

手元のバロンたちと記念撮影。後列はサイボーグ変身セットとブルマァクのソフト人形(胸部破損あり)。
手前向かって右はマックスファクトリー製、左は以前取り上げたマルイのプラモデルです。
 
ポピーが超合金マジンガーZを発売したのは1974年2月ですが、レッドバロンは翌3月に放送終了しており本格的な合金玩具は発売されませんでした。
そのため「レッドバロンの合金可動玩具」は当時以来ずっと「あったらいいな」という想像上の存在であり、それを実現してくれたダイナマイトアクションの発売はうれしく思います。
 

 

 
2000年代以降、レッドバロンと同様に「放送当時には無かったけれど、あったらいいな」と考えていた玩具が実際に商品化される事例が多くなってきたようです。
 
 

例えばジャイアントロボやポセイドンの合金・可動玩具。
GRはソフトガレージ製合金伝説、ポセイドンはダイナマイトアクション版です。
 
 

また、アンドロメロスや合体ロボットムサシのようなある意味でキワモノ的なキャラクターも可動玩具化されています。
メロスはバンダイ製ウルトラ・アクト、ムサシはエヴォリューショントイ製カラーレジンキット版。
 
 

 

 
ロボット以外でも、FEWTURE MODELS・EX合金のマイティジャックやアオシマ・新世紀合金のゼロエックス号。
どちらも塗装・仕上げが美しい完成品で、ゼロエックスは分離・合体可能です。
 
 

 

 
同様に新世紀合金の轟天号やメーサー殺獣光線車。こうしたメカが高品質な合金玩具になるなど、90年代まではまったく考えられないことでした。
 

 


こうした商品化の流れは、1997年のGX-01超合金魂マジンガーZの発売が起点になっているようです。
現在ではGX-01は組み立て部品の多用や磁力の弱い個体の頻発、塩ビ塗装部のベタつきなどの短所が話題にされる傾向がありますが、発売当時には文字通り「あったらいいなという願望が現実化」した衝撃の玩具でした。
本品のヒットによって、大人向けキャラクター玩具市場が本格展開されることになります。
 
画像の現物は発売当日に新宿のデパートで定価で購入したもの。思えば当時は、玩具は定価で買うのが当たり前でした。
 
超合金魂はその後もグレンダイザーでのマリンスペイザー・ドリルスペイザーの商品化、頭部のすげ替え無しの変型合体を実現したザンボット3、設定通りの合体変型と可動を両立したイデオンなど、「ファンの願望の現実化」を次々に実現します。
今回取り上げている近年の玩具の多くは、こうした超合金魂の影響で世に出たという側面が強いと思われます。
 

 


 
現在の大人向けキャラクター市場は、「キン消し・ファミコン・ビックリマン」などを原体験に持つ世代以降にその中核が移っているようです。
大人向けホビーのありようは今後もさまざまに変化していくのでしょう。
 
1990年代末期から2010年代中盤までは、のちに玩具の歴史を振り返ったとき、空前絶後の大人向けキャラクター玩具爛熟期というような位置付けになるのでしょうか。
 
 
[ 2015/02/09 00:53 ] 合金・プラトイ | TB(0) | CM(4)