メタルヒーロー Ⅱ

メタルヒーロー Ⅱ
 
 
1989 機動刑事ジバン
 

前作とは打って変わって、『刑事』や『○○バン』というワードの復活で宇宙刑事への回帰を感じさせる作品。
ただしキャラクターイメージはむしろ『ロボコップ』の影響が大きいようです。
敵側キャラクターのデザインや造型にグロテスクな要素が強く、作品全体の印象はやや暗く感じられました。
 
 

画像は超電装DXパーフェクトジバン
メタルヒーローの単体人形としてはこれまでで最大のサイズに大型化しましたが、質感やディテールも相応に追求されて充実感のある玩具になっています。
他にジャスピオン以来のスタンダード超合金も発売されました。
 

同時期放映の『電脳警察サイバーコップ』ではタカラが変身サイボーグの血脈を感じさせる可動人形サイバービットシリーズを展開していました。
その影響か、ジバンも番組中盤に同サイズの可動人形マルチフォームジバンを発売しています。
画像はサイバービットシリーズ・ルシファービットとマルチフォームジバン。
マルチフォームは眼の擬似発光や飛行メカダイダロスの付属など面白い要素もありましたが、可動人形としての完成度はタカラに及ばなかったようです。
 
 

1990 特警ウインスペクター
 

ストーリーの根幹を戦闘からレスキューに大きく転換した作品。
主役ヒーローは1人ですが2体のサポートドロイドもデザイン上の差異は無く、実質的にチームヒーローとなっています。
そのためギャバン以来の「単体ヒーロー」という要素はほぼ消滅しました。
世界観やキャラクターの個性もあって全体に明るい作風になりました。
 

画像はスーパーリアルボイスDXファイヤーテクター
超電子スピルバンや瞬転メタルダーと同サイズですが、ギミックや可動の充実で魅力ある玩具になっています。
ウインスペクターの主力玩具は着化指令というクロス玩具のような人形シリーズでした。
 

1991 特救指令ソルブレイン
 

前作の世界観を引き継いだ続編。
主役チームはヒーロー・ヒロイン・ロボットという変則的な構成になっています。
作品内でウインスペクターとの競演も描かれました。
 
 

画像はDXフリーポーズソルブレイバー
内蔵ギミックは無く、純粋な可動人形として開発されたマルチフォームジバンに近い玩具です。
ソルブレインの主力玩具としてはミニットブレインというミニ人形シリーズや電動のDXソルドーザーなどが発売されました。
 
 

作品の後半では前作のファイヤーがパワーアップしてナイトファイヤーとして参戦します。
画像のDXフリーポーズやミニットブレインでの商品展開も行われました。
 
 

1992 特捜エクシードラフト
 
 

主役は3人の色分けされたヒーローとなり、完全に戦隊シリーズのようなチームヒーローとなった作品。
物語の終盤で唐突に前作までと同じ世界観が導入されています。
 
 

画像はトライジャケットシリーズ1・ドラフトレッダー
スタンダード超合金とほぼ同サイズのためか、肘の可動が省略されるなどかなりシンプルな構造です。
ドラフトレッダーは後期バージョンのシンクレッダーも含め、単体での上位商品は発売されていないようです。
(より詳しくご存知の方はご指摘お願いします)
 

以下次回に続きます。
スポンサーサイト



[ 2012/12/27 18:34 ] 合金・プラトイ | TB(0) | CM(2)

メタルヒーロー Ⅰ

メタルヒーロー Ⅰ
 
 

 
宇宙刑事の終了後も同枠ではさまざまな単体ヒーロー作品が制作されました。
メタルヒーローと通称されるそうした作品群を概観してみます。
 

 
1985 巨獣特捜ジャスピオン
 
 

宇宙刑事から離れた作品世界を構築しつつ、デザインや商品展開はほぼそのまま踏襲した作品。
毎回の敵キャラクターは巨大怪獣=巨獣とされ、初期話数では大鉄人17以来の本格的な特撮も実現しました。
主人公ジャスピオンはギャバンと同じシルバーのメタルテックスーツですが、印象はだいぶ異なります。
 

画像はライト&サウンドギミックの電子ジャスピオン(一部シール剥がれあり)。
前年の電子シャイダーとほぼ同じ作りになっています。
黒いメタルスーツの敵幹部・マッドギャランも電子シリーズでの商品化が予告されましたが、未発売に終わったのは残念でした。
 

巨獣との格闘のため、ヒーロー側巨大母艦が初めて完全な人型ロボットに変形します。画像はDX超合金ダイレオン
巨獣は初期登場3体のソフト人形が発売されましたが、売れ行きは芳しくなかったようで後が続きませんでした。
 
もともと巨獣の登場は、初期ウルトラ怪獣のエバーグリーンな人気に着目したバンダイが同様な商品展開を目的として進めたものだったようです。
巨獣が人気を得られなかった事実は、初期ウルトラ怪獣を創り出したクリエイターの仕事が如何に非凡で素晴らしいものだったかを逆説的に証明しているようにも思えます。
 

 
1986 時空戦士スピルバン
 

宇宙刑事路線の総棚ざらえ的な作品。
主人公は黒のハイテククリスタルスーツですが、シャイダーに近いアレンジで玩具的な印象があります。
パートナーのダイアナ、姉のヘレンもスーツを装着するため、チームヒーローのような要素も加わりました。
 
 

画像は超電子スピルバン。従来より大型化してプラ素材がメインとなり、精密感は薄れています。
より低年齢に向けた玩具となっているようです。
 

1987 超人機メタルダー
 

主要スタッフを一新して、宇宙刑事とは完全に決別した作品。
ただしデザインや設定の多くの部分に『人造人間キカイダー』の強い影響が感じられます。
 
 

画像はライト&サウンドの瞬転メタルダー。前年同様に精密感は薄い出来です。
メタルダーの商品展開はゴーストバンクシリーズという敵怪人のミニフィギュアが中心とされており、主人公のロボット感を活かした合金玩具が発売されていないのは残念でした。
 
 

1988 世界忍者戦ジライヤ
 
 

(当時の)現代に忍者を甦らせようという異色作品。
ヒーローデザインも忍者装束を基調としており、当初は演者の瞳が露出する軽快なものでした。
敵・味方に世界忍者と呼ばれるさまざまな忍者が登場し、チームヒーローのような側面もありました。
後期には巨大ロボット磁雷神も登場します。
 

画像はDX磁気ジライヤ(のちにマグネクロスジライヤ)。
目や肩にアーマーが追加された後期装備を再現した可動人形です。
従来のスタンダード超合金よりややサイズが大きく、金属も使用された精密感のある玩具になっています。
後期名称からわかるように当時大ヒットしていたセイントクロスシリーズの影響を受けて開発されているようです。
 

以下次回に続きます。
 
[ 2012/12/25 16:30 ] 合金・プラトイ | TB(0) | CM(0)

ツーピースの意味

ツーピースの意味
 
 

 
画像はビリケン商会製リアルモデル・ウルトラマンエース。
第1話・2話のみで使用された初期スーツを再現しています。
 
 
 
 

このエースの特徴は股関節部でスーツが分割されたツーピース構造になっていることです。
 
 

こちらは小学館の小学一年生1972年5月号の巻頭口絵です。
NGとなったウルトラAのタイトルとともに完成間もない初期スーツの写真が掲載されています。
 
 

当時小学生だった自分は、脚の付け根で分割されたこのスーツを見て「本物がオモチャに合わせるなんて、ヘンなの」と思っていました。
 
 
 

股関節部に分割ラインが入るのは当時のブルマァクを初めとするソフト人形に共通の特徴でした。
画像向かって右はブルマァク450円サイズのウルトラマンエースです。
 

もちろん、撮影用スーツがソフト人形に合わせたというのは小学生の勝手な想像です。
ではツーピーススーツが制作された本当の理由は何だったのでしょうか。
 
 
 
 

おそらくそのきっかけは、エースより4ヶ月ほど先行して放送されていたミラーマンだったのではないかと想像しています。画像は変身サイボーグの変身セット。
 
ミラーマンはデザインにベルトが取り入れられていたので、そこから上下に分かれるツーピースタイプのスーツが使用されていました。
そのミラーマンスーツが現場での取り扱いや役者の負担軽減などの点で優れていたため、ウルトラヒーローにもツーピーススーツの採用が試みられたのではないでしょうか。
 
 
 
 

 
しかしエースのツーピーススーツは撮影時にホックがはずれるアクシデントなどがあったそうで早々に使用されなくなり、第3話からは従来のウルトラヒーローと同じワンピースタイプに変更されてしまいました。
その後もウルトラヒーローでは股関節で分割されるスーツは制作されていないので、このタイプのスーツには構造上の無理があったのではないかと思われます。
 
その後の円谷プロでは、ベルトがあるジャンボーグAなどはツーピーススーツ、そうでないウルトラヒーローやファイヤーマンなどはワンピーススーツ、という感じで明確に使い分けるようになったようです。
 
 
追記…エースよりわずかに早く同タイプのツーピーススーツを採用した例として、ナショナル掃除機のCMキャラクターがあります。
したがってミラーマン→隼→エースという流れでツーピーススーツが採用されたのかもしれません。
 
 
 
[ 2012/12/02 01:08 ] ソフト人形 | TB(0) | CM(5)