バンダイボックスアートコレクション 小松崎茂

2008年にトイズワークスが刊行した小松崎茂 バンダイボックスアートコレクションキャラアニというサイトで格安で販売されているようです。(2011.3.30現在)
 

 
この画集には仮面ライダーやキカイダーをはじめ、マジンガーZ、ゲッターロボ、宇宙戦艦ヤマト、ゴレンジャーなどなど、1970年代のバンダイ模型キャラクタープラモデルの箱絵原画が多数収録されています。
 

 
現代の高精度な印刷で再現された原画を見ると、当時の箱絵とは若干異なる印象を受ける場合も少なくありません。
70年代の印刷の荒さが、当時独特の熱気や迫力を生んでいた側面もあったようで興味深いです。
 

 
セール品として処分されているので画集の売れ行きは思わしくなかったようですが、個人的には発行が10年遅かったという気がします。
小松崎茂の再評価が盛んで複数の関連画集が発行されていた頃に普通の書店流通で発売されていれば、これらのプラモデルを原体験に持つ多くの人の目に留まっていたのではないかと思われて少し残念です。
 

 
とはいえ、セール価格は980円という安さなので未入手の方には絶好のチャンスです。
2冊買ってしまえば送料も無料になります(私はそうしました)。
当ブログをお読みいただいているみなさまには、絶対のおすすめです。
 
追記:もちろん発売時には正価で購入済みです。処分セールで予備を購入したということです。念の為。
 
スポンサーサイト



[ 2011/03/30 12:14 ] 暫定 | TB(0) | CM(1)

セブンのダンバイン

セブンのダンバイン
 
 

 
1983年の聖戦士ダンバインでは、前年までのオリオンに代わってセブンが単独で廉価玩具を発売しました。
もともと両社は同じ所在地になっており、密接な関わりを持つ組織だったようです。この時期に何らかの都合で会社としてのオリオンが整理された可能性も考えられますが、詳細は不明です。
 
ダンバインの玩具はファンタジー・モデルというプラ製ミニ人形でダンバインとドラムロが商品化されました。

ファンタジー・モデル ダンバイン
 

ファンタジー・モデルは初期のオリオンのようにスチロールトレイに上箱を被せる仕様にもどっています。
小さなカード付き。
 

ダンバインには変型や合体のギミックがないためか、従来より小型化されました。
 

股関節がやや気になるものの、サイズを考えれば全体の形状は良好です。
腕の可動は横方向のみで肘関節も無いため、あまりポーズは付けられません。
 

肩のチューブはさすがに省略されています。オーラコンバーターは角度変更できないのが残念。
 

ボディには極小のショウ・ザマ人形を格納します。
 

スイッチで羽根が開くギミックあり。武装はオーラソードのみです。
 

このダンバインは造形や成型色がクローバーのジョイントダンバインによく似ています。
開発の実作業を担当した現場が同じだったのかもしれません。

ファンタジー・モデル ドラムロ
 

ドラムロはオリオンから続くこのシリーズで初めての敵メカの商品化です。
 

当時はガンプラ人気の影響で敵側ロボットも積極的に商品化する傾向がありました。
クローバーはスタンダード合金に相当するラインでダーナオシー、ドラムロ、ビランビーを発売しており、セブンもこうした展開に合わせたものと考えられます。
ドラムロが選ばれたのはガンダムにおけるザクのような位置付けを狙ってのことと思われます。
 

 

昆虫を連想させる独特な形状がよく再現されています。
 

腹部からミサイルを発射するギミックあり。
 

羽根がビニールシートになっているのは残念な部分です。オーラコンバーターは上下に可動します。
 

肩・肘・ツメが可動するのでダンバインよりポーズ付けの幅が広くなっています。


ダンバインの放送中に、メインスポンサーのクローバーは倒産します。
これはダンバイン商品の不振のためだけではなく、同時期に複数の作品に手を広げすぎたことが原因とも言われているようです。
クローバーのサンライズロボット玩具は企画から生産までのすべてをタカラ工業に委託しており、その関係でタカラ系列のオリオンとセブンが廉価玩具を担当していました。
したがってクローバーの倒産とともにオリオン・セブンのサンライズロボット玩具も終了することになります。
 
 

クローバーのダンバイン玩具を改めて見直してみると造形自体は悪くないことに気づきます。
ただし関節可動に問題が多く、実際に手にしてみるとほとんどポーズをつけられなくてオモチャとしての楽しさが薄い印象があります。
 
クローバーはザブングルまでは変型・合体を売りにダイカストというシリーズ名で合金玩具を展開しましたが、ダンバインではSF FANTASY FIGUREと名称を変更しています。
変型や合体のないオーラバトラーの場合、関節可動こそが文字通りフィギュアとしての魅力になった筈ですが、当時の玩具業界では可動自体を売りにするのは企画面でも技術的にも時期尚早だったのかもしれません。
 
 

そうした中でジョイントダンバインだけは例外的な傑作になっています。
むしろジョイントモデルを塗装済みのメイン商品としてシリーズ展開していたら、また違う結果が出ていた可能性も考えられ、少し残念です。
ジョイントダンバインと同じ仕様で、ダーナオシーやドラムロなど他のオーラバトラーも見てみたかった と思います。
 
[ 2011/03/06 13:51 ] チープトイ | TB(0) | CM(4)