オリオンの廉価玩具

オリオンの廉価玩具
 
 

 
ザンボット3に始まるサンライズのオリジナルロボットアニメはメインスポンサーのクローバーが主要玩具を発売しましたが、500円前後の低価格帯はタカラ系のオリオンが担当しました。
もともとクローバーの合金玩具は企画から生産までをタカラの関連会社のタカラ工業に委託しており、そうした関係でオリオンが廉価玩具を発売することになったと思われます。
 

       
オリオンのチープトイは、ザンボット3より3ヶ月先行して放送開始された超人戦隊バラタックからスタートしているようです。バラタックのメイン玩具は画像のようなタカラのマグネモシリーズで展開されましたが、より低い価格帯はオリオンが担当しています。
 
オリオンのバラタック玩具は500円で展開されており、その種類はバラタック基本体、ブルー・グリーン・ブラックの各バラタック、トロッター1~3号、バラタック合金パズル、ミニミニ合金ペンタゴラスが確認されています。
各バラタックとトロッターは合金製の本体とプラパーツで構成されており、トロッターはペンタゴラスに合体可能です。合金パズルとミニミニ合金はすべて合金製でした。
これらの商品内容は、ミニミニ合金以外はザンボット3以降の製品にもほぼそのまま受け継がれていきます。

追記……バラタック以前のガ・キーンにもオリオン・セブンによるフックトイが存在しています。
 
 

ただしガンダムではホワイトベースとコアファイターにゼンマイ動力が導入されたり、トライダーG7以降は変形・合体ギミックが再現されるなど、商品内容は次第に変化していきました。
 
 

クローバーのサンライズアニメは聖戦士ダンバインまで継続しており、オリオンのチープトイも同様にダンバインまで展開されました。
ただしオリオン自体はこれと平行してタカラがメインスポンサーとなったキャプテンハーロックなどの商品も発売しています。
 
 

また、ダイターン3の一部商品からは製造・発売元としてセブンという社名も併記されています。
セブンの住所はオリオンの事業所と同じになっており、両社は密接な関係にあったようです。ダンバインやボトムズなどはセブンの単独表記になっています。
セブンはのちにタカラに吸収されたらしく、タカラ セブン事業部となって鉄人28号FXなどの廉価玩具を発売しています。
(画像のトライダーは一部塗装を加えてあります)
 


オリオン・セブンの玩具には廉価ながら良い出来のものが少なくありません。
本項ではザンボット3からダンバインまでの主な製品についてまとめてみたいと思います。
 
 

 
次回はザンボット3を取り上げます。
 
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[ 2010/11/30 00:31 ] チープトイ | TB(0) | CM(2)

グランゼルのミニプラモ発見

グランゼルのミニプラモ
 

 
バンダイ模型が1976年度に発売したミニプラモで、これまで存在を認識していなかった宇宙鉄人キョーダイングランゼルが確認されました。
 
 

形態は袋入りで価格は50円と思われます。
同時期のガイキングやコン・バトラーVと同様、パーツを4~5色のプラで生産してそのうち2色を組み合わせて梱包されていたようです。
 

台紙は厚紙製で裏面が組み立て図になっています。
 

組み立て説明図。各部のタイヤがパーツを固定するストッパーの役割を兼ねています。
 

パーツ詳細。1975年度までは本体パーツは一体化されていましたが、76年度からは頭部とブーツ部が分割されています。
 

出来は良好。ややずんぐりしたグランゼルのスタイルがよく再現されています。
肩がハの字に分割されているのが効果を上げています。
 

横から見るとひざ関節部が不自然で脚のシルエットがいまひとつです。
 

各部のタイヤのためミニプラモとしてはパーツ数が多めです。
 

首・肩・ひざが回転可動します。
 

ジョイントパズルのスカイゼルよりかなり大きく、並べられないのは残念。プロポーションの解釈はかなり異なっています。

2人の主役のうちグランゼルが確認された以上、スカイゼルもまず間違いなくミニプラモ化されていると思われます。
 
宇宙鉄人キョーダインはストロンガーで終了した仮面ライダーシリーズの後継作として放送された作品で、当時としてはかなりメジャーな存在でした。
そんな作品のミニプラモがこれまで未確認だったのは意外ですが、バンダイ模型の1976~77年のミニプラモは生産数が多くなかったのか忍者キャプター以外はあまり出てこない状況のようです。
 
グランゼルの発見で、これまで未確認のダンガードAやボルテスVのミニプラモについても存在の可能性が否定出来なくなりました。今後も新発見が続くのでしょうか?
 

仮面ライダーきせかえ人形

仮面ライダーきせかえ人形
 

仮面ライダーきせかえ人形は、バンダイから1971年12月ころ発売された30cmサイズの可動人形です。価格は1300円。体側ラインが一本の旧2号がモデル化されています。
ソフト人形の素体に布製コスチュームを着せ付けていることから「きせかえ」という名称になっているようです。
 

スーツは上下の2ピース構成で、マスク・ベルト・グラブ・ブーツは別パーツです。
マフラーは欠損のため画像では代用品を使用しています。
 
本品の発売以前、71年10月ころにタカラからニューGIジョー正義の味方シリーズ参照)が発売されており、きせかえ仮面ライダーは商品内容からパッケージデザインまで正義の味方シリーズの影響を強く感じさせるものになっています。(ただし正義の味方では仮面ライダーは発売されていません)
 

内蔵される素体はややゴムっぽい材質で成型されており、腕と脚に針金を内蔵したベンダブル可動タイプです。
腰が別パーツ化されているあたりもニューGIジョーを意識しているように思われます。
なおオリジナルの素体は現存しないため画像では同じ「きせかえ」シリーズの月光仮面の素体で代用しています。頭部の造形以外はライダーの素体とほぼ同じの物のようです。
 

こちらがオリジナル素体の頭部。画像はテレビマガジン72年3月号より。
 

ベンダブルタイプといってもパーツの形状や弾性に大きく影響されるので、自在に可動というほどではありません。
 

また肩や股関節は通常のソフト人形と同じ構造なので、ポーズ付けの自由度はかなり低いです。
 

              

そこで、市販の可動素体に交換してみたのがこちら。格段に表情豊かな印象になります。
以下の画像はすべて可動素体を使用した状態のものです。
 

上着は2箇所のホックでとめます。背中の羽根状のディテールは再現されていません。
 

頭部は原作版と映像版の折衷のような形状です。Cアイの下ののぞき穴が造形されていないためにおかしな印象になっています。
マスクをシルバー、クラッシャーをグリーンとする色指定は放送当時のライダー玩具の多くに共通した特徴で、映像イメージからかけ離れてしまう要因となっていました。
 

タイフーンは金色の金属パーツがはめ込まれており、風車はシールで再現されています。できればベルトはオレンジ、タイフーンは銀色にしてほしかったところです。
側面のエナージ・コンバーターのディテールはスタンダードのソフト人形を参考に造形されているようです。
 


 スーツの色が黒でなく青になっているのは、子供向け玩具としての華やかさを優先したためだったと思われます。これは旧2号時期のライダー商品にはよく見られたおなじみのアレンジで、画像のスケッチブックなどもその一例です。
 

 

 

アクションポーズいろいろ。
 

この仮面ライダーを購入して衣装をニューGIジョーに着せれば、当時としてはもっとも先進的なライダーの可動人形が出来ました。
ただし72年夏季には本家タカラの正義の味方シリーズが変身サイボーグに発展して、仮面ライダーの変身セットも発売されることになるのですが…
 

           
そのサイボーグ変身セットとの比較。ベルトやブーツはバンダイ版も悪くないのですが、やはり頭部の造形と彩色が決定的な差となっているようです。
 

こちらはデラックス変身セットと。体側の銀ラインは同じような素材が使用されています。
バンダイ版のスーツの布地は薄くてたよりない物ですが、タカラ版はやや厚手の生地が使用されており縫製もしっかりしているようです。
 
当時のタカラの開発部門は「リカちゃん担当」と「それ以外」のふたつに分かれており、変身サイボーグの開発はリカちゃんチームの担当だったそうです。
変身サイボーグには、例えば手首・足首を付けたままでグラブやブーツの着脱が出来るような精度の高さやレインボーマンの首飾りに代表されるような細部へのこだわりが見られます。こうした特徴は当時の男児玩具としては異例なほど高度なものですが、その背景には着せ替え人形などの女児玩具で蓄積された技術があったものと想像されます。
変身サイボーグのヒットによってタカラには男児玩具の開発部門ができ、このチームがのちにミクロマンなどを生み出すことになります。
 
仮面ライダーのスーツの出来には当時のバンダイとタカラの技術力の違いが表れているようです。
 


 
仮面ライダーの可動人形は、きせかえ仮面ライダーにはじまって現在のメディコム製リアルアクションヒーローDXに至るまで、1号・2号だけでも膨大な種類が発売されています。
いずれはそれらをずらりと並べた比較記事を作成できたらと考えています。
 

[ 2010/11/23 03:37 ] 合金・プラトイ | TB(0) | CM(4)